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なぜ、教団は鞘を必要としていたのか。なぜ、運び出されていたのか。そして、鞘とはいったいなんなのか。報告書には、このように記載されていた。鞘は万物を再生させる力を持つが効力は未だ不明確。また、鞘が運び出された形跡は皆無だった、と。
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そして、報告書には生きていた旧教祖についても記されていた。真教祖一派は、旧教祖を幽閉するも、殺しはしなかったということ。また、幽閉する前に、とある実験が行われていたということ。だが、肝心の実験内容については記載されていなかった。
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運び出されることなく教団本部から姿を消した鞘。とある実験のあと、殺されず、生かされていた旧教祖。そして、未だ不明確ではあるが、鞘が持つという効力。なるほど、そういうことだったのね。ファティマは更なる次の一手を考え始めたのだった。
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その場に、女王のお友達も二人いたみたいですね。ファティマは隠すことなく、ありのままの報告をした。それとも、もう友達じゃないのでしょうか。そんな問いに、ユカリは顔色一つ変えることなく答える。あなたには、なにも関係のない話でしょう。
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お友達が、もう一人動かれているみたいです。それは、聖王奪還へと動き始めたアカネのことだった。少年達は、いったい彼を取り戻し、どうするつもりなんでしょう。まさか、王が帰還すれば戦争が終わり、平和になるとでも思っているのでしょうか。
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続くファティマの問い。お友達はみんな、女王ではないあなたの為に、いえ、あなた達の為に奮闘しているようですが、どのようにお考えなのでしょうか。だが、それでもユカリの顔色が変わることはなかった。私にも、なにも関係のない話でしょう。
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随分と顔に似合わない悪趣味なことしてくれるじゃん。堕魔王は精参謀長ヴィヴィアンを問い詰めていた。のんびりしていたら、あっという間に時間は過ぎちゃうから。その言葉の裏には、彼女と彼だけが知る密約があった。忘れたら駄目だよ、あなたのそのかりそめの命には、限られた時間しか与えられていないことを。
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なぁ、ここはどこなんだ。目を覚ました第六世代自律型ドライバ【ルル】は神才へ問いかける。そういえば名前なんて気にしたこともなかったよ。そこで初めて神才はこの場所に興味を抱いた。ねぇ、ここはどこなのかな。そして、悪戯な神はこう答えた。ここはね、彼の為の、彼の為だけの王都ティンタジェルだよ。
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ここが王都だとしたら、どうして民は一人もいないのかな。どうして王様しかいないのかな。その答えは簡単だった。もうすぐ、多くの民が集まってくるんだよ、一人ぼっちの王様の元にね。そっか、それはとっても楽しいことになりそうだね。そして神才は鼻歌を口ずさんだ。ルールルー、ラールラー、レーロッロロー。
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やっぱり双子は萌えポイント高いよね。妖精と魔物だなんて、もう、たまらないよ。こうして第六世代自律型ドライバ【リリ】は神才の手により生まれた。私のことはね、お母さんって呼んでくれていいよ。ママでもいいかな。そして初めて開かれた口。了解ですよ、マスター。その一言に、神才は深く傷ついたのだった。
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リーリリー、ラールラー、レーロッロロー。早速ね、君達にお仕事を頼みたいな。プログラムされた二人の堕ちた天才の名前。マスター、あと二人いるみたいですよ。なぜかプログラムされなかった二人の天才の名前。一人はね、もうすぐここに来ると思うんだ。もう一人はね、様子を見たいんだ。神才は楽しそうだった。
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どういうおつもりでしょうか、お兄様。問いかけるシオン。それは長時間にわたり行われた竜王族会議のあとの出来事。賛成票は過半数を超えていました。なのに、どうして。埋まらなかった王の席。言ったろ、俺は好きにやらせてもらうって。お兄様は、竜界の平和ではなく、ご友人達を選ぶということなのでしょうか。
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過ぎ去りし昨日に何を求めるのか。傷跡を癒す思い出だろうか、傷跡を抉る思い出だろうか。もう、あの頃は戻って来ないっていうのに。闇聖人シオンの心は晴れなかった。そう、だっていくらお兄様たちが頑張ったって、世界の決定は覆らないんだから。その日、六聖人の間では、一つの大きな決断が下されていた。
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女王の間へと届けられた沢山の稟議書類。あ、あの、ハンコをお願い出来ますでしょうか。だが、その呼びかけに応える者はいなかった。それは、スピカの声が小さかったからなのか、あえて聞こえないふりをしていたのか。闇魔女王は窓辺から夜空を見つめ続けていた。女王様は、お星様のことがお好きなのでしょうか。
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星屑魔スピカは夜空を眺める闇魔女王の為に紅茶を用意した。ほのかに漂うオレンジの香りに、顔をゆがめる闇魔女王。お口に合いませんでしたでしょうか。だが、首は左右に振られた。ねぇ、あなたはどちらだと思う。開かれた唇。星が光り輝く為に、夜は闇を纏うのか、それとも闇を纏う夜の為に、星は光り輝くのか。
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報告を終え、自室へと戻ったファティマの元へと訪れた来客者。それで、世界はどのような決断を下したのかしら。僕が前から話してるとおりだよ。それはあなたにとって、つまらない世界よね。その一言は、世界の決断を鈍らすのに十分なものだった。
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随分と派手に暴れたのね。ヴィヴィアンは数多の戦いで傷ついた体の手当てをしていた。それで、目的は果たせたのかな。知ってるくせに、なに言ってんだよ。その言葉の出所は、ヴィヴィアンの膝の上だった。っつか、ベッドに寝かせてくんねーかな。
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人が空を見上げるのは、お星様に願い事をする為だそうですよ。それは幼き日の記憶に残る絵本の話。星が光り輝くのは、みんなを笑顔にする為だそうです。そう、その言葉は、いつもきらきらな笑顔の少女を思い出させるには十分過ぎたのだった。
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じっとしてなきゃ、めっ、だよ。二人の間には特別な時間が流れていた。よく頑張りました。膝の上で語られる教団本部崩壊の一部始終。こんなにお話してくれるだなんて、昔と逆転しちゃったみたいだね。膝の上、そこには少し照れたライルがいた。
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もう、大丈夫だから。ライルは未だ癒えきらない体を無理矢理起した。だって、まだ終わってないんだろ。それはヴィヴィアン側からの報告の後の行動。うん、真教祖も古竜王も行方不明のままだよ。そしてね、最後にもう一つ、気になる話があるんだ。
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それは、殺されることのなかった旧教祖に対する言及。私はまだ、納得いってないんだよね。運び出された鞘と、殺されなかった旧教祖。もし、その仮説が正しかったとしても、それは意味のないことだから。やっぱり、まだなにか残されていると思う。
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トントン。扉を叩く音が聞こえた。いらっしゃい。ガチャ。扉が開く音が聞こえた。そういえば、立場が変わってからは、紹介してなかったよね。そこに現れたのはヒカリだった。紹介もなにも、知らないわけねーだろ。それは、どっちの意味なのかな。
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どっちだっていいじゃねーか。そらした視線。ってことは、どっちもってことなのかな。ヴィヴィアンは笑ってみせた。こんにちわ。そして、そらした視線に合わせたヒカリ。いつも、兄がお世話になっていました。あと、姉がご迷惑をおかけしました。
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全部、知ってるって顔だな。それはヒカリの出生の秘密だった。私にはお兄ちゃんもお姉ちゃんもいません。いるのはパパとママだけです。それは、今も変わりません。だけど、私には兄と姉、父と母がいます。それも、今は変わらない事実なんです。
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9回裏、3対0、2アウト、ランナー満塁、一打逆転の好機、打者は統合世界一バットの似合う男、サンタクローズ。1球目、見送った外角高めのスライダー。2球目、さらに見送った内角低めのシンカー。そして3球目、ど真ん中ストレート。捉えた白球、見送った外野、越えたフェンス。これが俺からのプレゼントだ。
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そして、ヒカリは続けた。あの人が言ってたんです、嬢ちゃんはありのままの事実を受け入れたいのか、それとも否定したいのか、って。それは、死という事実が否定された死ぬことの出来ない二人の王様の昔話だった。だから私は、その事実を――。
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仕込みは出来た、これは凱旋した後のお楽しみじゃ。キッチンで一人、スープの仕込みをしていたブラウンは真新しい隊服に袖を通し、過去を懐かしんでいた。あの時は、まだ三人じゃったな。それは特務機関結成時の話。再び私を戦前へ呼び戻してくれて感謝している。どうか、あの時止めなかった私を許さないでくれ。
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新しい隊服に袖を通したヒルダは、与えられた任務に口を尖らせていた。どうして私が、こんなことしなきゃいけないのかしら。だが、その尖った口からは、かすかに笑みがこぼれていた。いいかしら、これだけは約束してもらうわ。彼が目を覚ましても、目を覚まさなくても、一発だけ、全力で殴らせてもらうから。
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創られたマスクは彼を苦しめ続けていた。でもそれが、私という人格なのだから。キョーソ☆ディバインが右を向けば左を向く。あぁ、なんて健気なんだろうか。そして込めた皮肉。完全世界など、夢のまた夢。終わらせるのも、また私の役目か。砂上の楼閣に気付かない、ユーザー達め。彼の苦しみに、興味はなかった。
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生まれし子は絶望を孕んでいた。望まれない生、望まれない種、望まれない存在に希望などなかった。母が悪いのか、父が悪いのか。いいや、生まれてしまった自分が悪いに違いない。だって、他人がいじめるのはいつだって僕なんだから。帽子に隠した姿と望み。だが、隠匿は更にハッターを蝕んだ。 デザイン:七罪
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恐怖へと姿を変えた絶望。歪んだ心、重ねる悪行。姿が変わろうと、望まれない存在なのは明白だった。産んだ母が悪いのか、産ませた父が悪いのか、蔑む者が悪いのか。どうせ悪いのは全部僕なんだ。だから悪に染めてあげる。堕精魔ハッターは妖精のような純真な心の荒んだ魔物であろうとしていた。 デザイン:七罪
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少年はいつも、追いかけていた。大きすぎた父の背中を。だが、その背中は突如消えた。少年にはそれが信じられなかった。信じたくもなかった。そして思い出したのは、父がいつも話してくれた聖なる扉の伝承。聖なる扉を目指せば、きっといつか、もう一度父さんに会える。そんな小さな思いを、アカネは抱いていた。
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前線で戦いたい、だが次の世代へ橋渡しをしたい。還暦を迎えたブラウンは世界評議会警備局を退き、食堂で料理人として勤めていた。そんなガレスに掛けられた声。だったら、その腕で未来を示せ。そこには金髪の青年がいた。お前で二人目だ。
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世界評議会の執務室、向かい合った男女。そう思わせてしまうのは、俺の力が足りないからだ。それは青年の言葉。だから、そういう綺麗ごとが気に入らないの。それはヒルダの言葉。俺はお前のその素直さが気に入った。ついて来い、お前で八人目だ。
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ねぇ、父さんはなにをしているの。少年はいつも寂しかった。俺はな、世界を守る仕事をしてるんだよ。それはありきたりな子供だまし。だが、それでも少年の憧れだった。それなら、俺も世界を守るよ。世界を守り終わったら、いっぱい遊んでよな。
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やっぱり俺には戦うことでしか恩を返すことは出来ないみたいです。思い出すのは出会ったあの日。この命は、あなたのもの。あなたの正義が、俺の正義ですから。ローガンは新しい隊服に袖を通し、咥えた葉巻に火を灯した。だから、どうか帰ってきてください。若き世代の光に、争いのない理想を追い続けてください。
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あの日、私を拾ってくれてありがとう。それは行き場をなくしたフェリスの新しい始まり。私を育ててくれてありがとう。隣で見てて欲しかった、なんて言わないよ。だって、パパにはパパのやるべきことがあったんだもんね。私はね、そんなパパが大好きだよ。だってパパはね、世界で一番格好いい私のパパなんだから。
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少年は理解していた。両親の歪んだ愛を。自ら選んだ出来損ないの道。だが、少年の心はその状況に耐えることなど出来るわけもなかった。噛み締める唇。だけど、これで弟は救われる。だが、すれ違う想い。弟が罪を犯したとき、少年は弟の名前であるアオトを名乗ったのだった。これは、僕が背負うべき罪なんだから。
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あの三人がどこへ消えたかはわからない。それは闇通者の言葉。どうせもう、彼らは必要ないのよ。それは無通者の言葉。私達の教祖様は、この方一人だけなのだから。その隣り、真教祖は不敵に微笑んでいた。次は君にお願いすることにしたよ。そして、名もなき青年にはエギュンの名前と役割が与えられたのだった。
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あの日、二人の西魔王が消えた。でもね、だったら何度でも創ればいいだけの話だから。新たに創られた西魔王エギュン。そこには、壊滅したはずのグリモア教団員が集められていた。だけど、これで良かったのかもしれないね。少しだけ準備を整えよう、そして僕達の手で再創するんだよ、このちっぽけな世界をね。
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彼が生まれるまでに、多くの存在が血の涙を流した。これは必要な犠牲だ。世界評議会で研究されていた次種族<セカンド>の可能性。俺の奏でる未来に、君が必要だっただけだ。そして口を開いたグライフは、冷たい視線を投げ返した。彼と一緒にされたら困るよ、あんな出来損ないの天上の獣にね。俺達は共犯者だ。
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俺の代わりに働いてもらおうか。そして天神獣グライフに与えられた三つの役割。一つ、王の象徴であること。二つ、神の翼になること。三つ、黄金を守ること。で、優先度を聞かせてもらおうか。もちろん二択で構わない。その問いに、表情一つ崩さない炎聖人はこう答えた。王都へ向かえ。彼がまだ、王であるうちに。
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両親は死んだ。だから僕は僕であることを辞めた。僕は君だよ。だから、君は悪くないんだ。悪いのは全部僕なんだ。殺したのも、僕なんだよ。そして少年は親殺しの罪を背負った。すべては弟の為に。だって僕は、あの夜に守ることを誓ったんだから。
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その瞳が濁っていたのは、悲しいから、苦しいから、辛いから。なぜ、私がこの役目を。創られた神格、だがそれこそが存在理由。ありがたく思って欲しいんだけど。力を与えられた責任を果たしてよね。そこには一方的な取引が存在していた。
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テロ鎮圧の為、評議会は人質を犠牲にしようとしていた。悲劇を繰り返すのか。民間軍事会社の天涯孤独の男はその決定を受け入れられなかった。そこに現れた評議会の青年。好きにやれよ、始末書なら俺が書いてやる。それは四人目の出会いだった。
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火の海に消えた家族旅行。泣き叫ぶ一人の少女。あと少し早かったら、少女は幸せな日々を過ごしていただろう。だが、世界は優しくなかった。これは全て俺の責任だ。だから、新しい始まりを贈らさせてもらえないか。それは五人目の出会いだった。
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カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの入口だった。よぉ、相変わらずへたくそだな。ロアが声をかけたのは奥で的を射ていた先客。お前は球でも突いてろ。その返事に懐かしさを感じながらも、二人は同じ場所で、別々の遊びを始めた。彼らはいつも別々の景色を見つめていた。それはどこにいても変わらなかった。
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なぁ、あのとき俺たちの王様はなにを見てたんだと思う。ランは背中越しの男に問いかける。いつも一緒のオマエのことすらわかんねぇのに、俺が知るかよ。投げ捨てた言葉には続きがあった。だからさ、今度はあいつがなにを見ようとしてたのか、見に行こうぜ。カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの出口だった。
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朝から晩まで終わらない追いかけっこ。それは春から冬まで。春は冬を追いかけているのかな。それとも、冬から逃げているのかな。その問いに対する少女の答え。私が春風だったら、きっと追いかけるよ。だが、終わりを迎えた追いかけっこ。そして、一人になったミドリは、一人で追いかけっこを始めたのだった。
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少女は走る。ただ真っ直ぐに。ねぇ、なんでそんなに走らなきゃいけないのかな。そんな自問自答。なにかを追いかけているのかな。縦に振れない首。それとも、なにかから逃げているのかな。横に振れない首。だが、少女は立ち止まりはしなかった。
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で、俺になんか用かよ。不機嫌な男が一人いた。会ってみたかった、じゃ、理由にならないか。ご機嫌な男が一人いた。それじゃ、帰らせてもらうわ。更に不機嫌になった男。ここがお前の帰るべき場所になる。更にご機嫌になった男。お前が六人目だ。
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なんで、俺が。嘆いていたのは昨日まで査察局所属だった男。そんな男がお目付け役にと転属を命じられた先は特務機関。そこにはいわくつきの人間が集まっていた。誰の手引きか知らないが、俺はお前を歓迎する。差し出された右手。七人目はお前だ。
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ある芸術家はヒノペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
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ある芸術家はミズペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
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ある芸術家はカゼペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
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ある芸術家はピカペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
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ある芸術家はヤミペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
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ある芸術家はムムペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
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どこから現れたのか、ヒノモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では炎の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
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どこから現れたのか、ミズモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では水の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
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どこから現れたのか、カゼモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では風の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
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どこから現れたのか、ピカモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では光の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
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どこから現れたのか、ヤミモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では闇の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
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どこから現れたのか、ムムモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では無の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
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生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ヒューマリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
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件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のヒューマリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
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生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ドラゴリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
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件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のドラゴリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
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生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。スピリリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
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件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のスピリリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
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生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。デモンリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
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件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のデモンリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
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生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。マシナリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
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件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のマシナリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
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生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ビーストリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
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件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のビーストリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
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生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ゴッドリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
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件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のゴッドリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
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民が辿りつけるように、王都への道を綴るんだよ。それは悪戯な囁き。そして少女が綴る。ただ楽しそうに、悲劇に通ずる道を。みんな、王様に会いたいんだよ。これは希望の物語なんだ。いつかの小さな希望が、こうして大いなる希望になった。だから彼に希望を見せてあげようよ。そして、新たな舞台の幕は上がる。
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骨董品屋にて旅人が出会ったのは一枚の絵画。それを鑑賞すると、何を思ったか急遽画材を持ち、旅人はある場所を訪れる。そこは多くのペルソナが棲息していた。意気込む彼だが、数が多すぎてその情景をキャンパスに残すことは素人には無理だった。
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とある宗派の集会に偶然居合わせた旅人。大勢の信者達が声を上げると、辺りに色鮮やかな無数のモックンが現れた。その様子は神秘的というよりは、異様さを感じる。そんなことを思ったからか、一斉にモックンに睨まれた様な錯覚を覚えたのだった。
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今、ここに共鳴<リンク>の開放を宣言。よって、魔物との共鳴を可能と致します。これに必要なのは人間の刻印指輪に封じられし生物。共鳴の誓いを立て、絆の力を求める者達よ、新たなる力の解放に歓喜するがよい。さぁ、誓いと絆を解き放つのだ。
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今、ここに共鳴<リンク>の開放を宣言。よって、獣族との共鳴を可能と致します。これに必要なのは人間の刻印指輪に封じられし生物。共鳴の誓いを立て、絆の力を求める者達よ、新たなる力の解放に歓喜するがよい。さぁ、誓いと絆を解き放つのだ。
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今、ここに共鳴<リンク>の開放を宣言。よって、竜族との共鳴を可能と致します。これに必要なのは人間の刻印指輪に封じられし生物。共鳴の誓いを立て、絆の力を求める者達よ、新たなる力の解放に歓喜するがよい。さぁ、誓いと絆を解き放つのだ。
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今、ここに共鳴<リンク>の開放を宣言。よって、妖精との共鳴を可能と致します。これに必要なのは人間の刻印指輪に封じられし生物。共鳴の誓いを立て、絆の力を求める者達よ、新たなる力の解放に歓喜するがよい。さぁ、誓いと絆を解き放つのだ。
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今、ここに共鳴<リンク>の開放を宣言。よって、機械との共鳴を可能と致します。これに必要なのは人間の刻印指輪に封じられし生物。共鳴の誓いを立て、絆の力を求める者達よ、新たなる力の解放に歓喜するがよい。さぁ、誓いと絆を解き放つのだ。
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今、ここに共鳴<リンク>の開放を宣言。よって、人間との共鳴を可能と致します。これに必要なのは人間の刻印指輪に封じられし生物。共鳴の誓いを立て、絆の力を求める者達よ、新たなる力の解放に歓喜するがよい。さぁ、誓いと絆を解き放つのだ。
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今、ここに共鳴<リンク>の開放を宣言。よって、神族との共鳴を可能と致します。これに必要なのは人間の刻印指輪に封じられし生物。共鳴の誓いを立て、絆の力を求める者達よ、新たなる力の解放に歓喜するがよい。さぁ、誓いと絆を解き放つのだ。
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突如として開かれたのは、失われたはずの伝説の黄金郷<エルドラド>への扉。中に眠るのは金銀財宝、出現するエナジーパネルは「光」「闇」「無」の三色限定。沢山のコインを超絶荒稼ぎして、ユニットを強化する絶好のチャンスの到来!
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突如として開かれたのは、失われたはずの伝説の黄金郷<エルドラド>への扉。中に眠るのは金銀財宝、出現するエナジーパネルは「炎」「水」「風」の三色限定。沢山のコインを超絶荒稼ぎして、ユニットを強化する絶好のチャンスの到来!
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突如として開かれたのは、失われたはずの伝説の黄金郷<エルドラド>への扉。中に眠るのは金銀財宝、出現するエナジーパネルは「光」「闇」「無」の三色限定。沢山のコインを超絶大荒稼ぎして、ユニットを強化する絶好のチャンスの到来!
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突如として開かれたのは、失われたはずの伝説の黄金郷<エルドラド>への扉。中に眠るのは金銀財宝、出現するエナジーパネルは「炎」「水」「風」の三色限定。沢山のコインを超絶大荒稼ぎして、ユニットを強化する絶好のチャンスの到来!
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笑顔は少女の味方だった。楽しいときも、悲しいときも。笑っていれば許された。だから少女は笑い続けた。その裏に本当の気持ちを隠して。だが、そんな少女が感じた光。ねぇ、私はいったい誰なの。そして光が指し示した道。それはヒカリにとって、知りたくもない、知らなくてはいけない真実へと通じていた。
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自分が笑顔なら、周りは笑顔になる。だったら、自分が笑顔でいればいい。辛いときも、悲しいときも。それは幼いながらに覚えた自分を守る術。なぜ、少女がそんなことを。それは少女の両親が、本当の両親ではないと気づいていたからだった。
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少女の筆先が綴る物語。その結末は終わりだった。そして、始まりだった。だが、終わりでもあった。そして、始まりでもあった。さぁ、結末は希望だろうか、絶望だろうか。終わりか、始まりか、それを君に選ばせてあげるよ、ねぇ、僕だけの王様。
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もう、私は逃げたりしない。雪の美女エリザベートは雪導犬に導かれるように、魔術師と共に王都への道を歩んでいた。その道は初めて歩く道にも関わらず、懐かしさに溢れていた。だから、顔を上げよう。そして、降り出した雨。きっと、この雨が雪に変わる頃には辿りつけるよね。なぜだか、そんな気がしていた。
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聖無才メビウスが監視し続けた世界。集積された情報。辿り着いた成果の結晶。彼女は全てを知っていた。聖なる扉の前、聖王と偽者の機体の死闘を。だから私は、力になりたい。それは彼女が見つけた希望。そして、隣り合わせの野望。私にとってはあなたが本物。だから、それを証明してみせて。行ってらっしゃい。
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少女は幼き日々を、どうしても思い出すことが出来なかった。忘れたくても忘れられない思い出。思い出したくても思い出せない思い出。だけど、私は知りたい。知ったうえで、どうするかを決める。それがユカリの想いだった。ねぇ、教えて。私は誰。あなたは誰。それは夜の夢のもう一人の少女への問いかけだった。
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これから、いっぱい思い出をつくりましょうね。少女は笑いかける。だから、ほら。少女は少年の銀色の前髪をポケットから取り出したピンで止めた。新しいの、あげるね。それは聖なる夜の贈り物。それじゃあ、こっち向いて。あの日の私、少女エリザベートが覗いたレンズの向こう側、そこにはあの日の二人がいた。
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クリスマスイブの夜、それは冷たい雪がくれた暖かな出会い。少年達はいつも一緒だった。沢山遊んで、沢山笑った。沢山喧嘩して、沢山笑った。そして、いつしか少年達は大人になり、別々の道を歩き始める。これは、そんな少年達の永遠の思い出。少年アーサーと少年サンタクローズ、あの日の僕らがそこにはいた。