QUESTS EP:聖戦：序章
聖戦：序章Ⅰ
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聖戦：序章Ⅰ
これは、ふたりの王様と、ふたりの女王様のお話。違う世界に生まれ落ちたせいで、同じ未来を歩むことが出来なかった話。だけど、どうか最後まで目を逸らさずに見届けて欲しい。だって、これは再び同じ未来を歩むようになったお話なんだから。
聖戦：序章Ⅱ
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聖戦：序章Ⅱ
志したのは、「変革なき平穏」と「犠牲の先の革命」。それのどちらが間違っていたのかはわからない。だけど、ひとつだけわかったことがあるの。それは、そのどちらも正しくはなかった、ということ。だから私達は、新しい道へと歩き出せたのよ。
聖戦：序章Ⅲ
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聖戦：序章Ⅲ
彼らは初めから、私達のことなんて見ていなかったのかもしれない。だって、側にいることしか出来なかったから。きっと彼らは最初からわかっていたんじゃないかな。この争いの先にある未来を。きっと、彼らはそんな未来だけを見ていたんだと思う。
聖戦：序章Ⅳ
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聖戦：序章Ⅳ
私達は、彼らのことをなにもわかっていなかった。それは昔も、今も。私達は、ただ側に居るだけしか出来なかった。だから、最後まで側に居続けた。これからも、許されるなら彼らの側に居たい。彼らの選んだ未来を、私達はただ見てみたいのよ。
聖戦：序章Ⅴ
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聖戦：序章Ⅴ
彼女達は、最後まで女王だった。きっと、泣きたいときもあったと思う。笑えないときもあったと思う。立ち止まりたいときもあったと思う。だけど、彼女達は最後まで女王だった。だって、最後まで自分達の信じる世界を守りぬいてみせたんだから。
聖戦：序章Ⅵ
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聖戦：序章Ⅵ
結局、あいつらは昔となにも変わらなかった。互いに抱いた理想をぶつけ合う。そこに言葉はいらない。ただ、あいつらは王様だったんだ。自分たちの世界を守る王様。最後まで、あいつらは王の責務を全うしただけなんだよ。愛する世界を守る為に。
聖戦：序章Ⅶ
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聖戦：序章Ⅶ
こうして、堕精王率いる魔界軍と、堕魔王率いる天界軍の聖戦は幕を閉じた。ふたりの王と、ふたりの女王。変革なき平穏と、犠牲の先の革命。戦う力と、守る力。そして、生まれた新しい道。いま一度、かつての聖戦から続く長い昔話を始めようか。
