やっぱり師匠は全部お見通しなんですね。ムミョウガタナが見た誠、自分へ正直な生き方。ある意味テメェは正直者さ。ナキリは少し悲しそうな笑顔を浮かべた。これが漢の生き様だ。そして、スノウィへと向られた刃。そういうの、僕は嫌いだから。
覚悟の宿ったレオラの瞳。そしてアカネは説得を止めた。レオラの剣圧が圧倒する。やっぱり、強くなったんだな。だが、返されたレオラの言葉。あなたの炎はそんなものじゃないはずです。そう、確かにアカネの火力はいつかと比べ格段に落ちていた。
あら嫌だ、まったく。そう、クロードは知っていた。堕魔王が目覚めたことを。せっかく、平和が訪れていたっていうのに。世界評議会への推薦状と、手にした筆型ドライバ【ルァーブル】。これで私に、彼を塗り潰せっていうことなのかしら。そう、彼女は知っていたのだ。かつての聖戦と、争った二人の王の存在を。
アタシはね、もう今までのアタシじゃないの。見つめる空。落ちる速度を、教えてあげるわ。見つめる地面。悪いのはアンタよ。遠ざかる空。最高のさようならをあげる。近づく地面。もう、あんまり悪さをしたら駄目じゃないか。偽闇魔クホールはただただ笑っていた。復讐よ。そう、復讐なのよ。ただの、復讐なの。
銃に込めるのはそれぞれの想い。打ち抜くのもそれぞれの想い。たった一発、されど一発、その一発に込めた想いがもう一つの想いを打ち抜いた時、残された想いはそのままの想いでいられるのだろうか。それこそが銃へとかけた想いの重さなのである。
まもなくして解放されたふたり。そして、そんなふたりを助けたのもまた、ふたりの竜だった。まさか、君に助けられるなんてな。ファブラの言葉はリヴィアへ。かたじけない。ウロアスはヒスイへ。そう、窮地を救ったのはリヴィアとヒスイだった。
評議会により、立ち入り禁止区域に指定されていた塔の跡地へと足を踏み入れたふたり。やっぱり、来てくれたんだね。その言葉はふたりのものではなかった。お前にだけは、会いたくなかったんだがな。そう答えたのは、ギルガメッシュだった。
私の才能を欲するのであれば、それ相応の対価を用意したまえ。サルバドールが求めたのは名声ではなく、富だった。貴様らのことは多少知っているぞ、私の友人も、かつては属していたみたいだからな。類は友を呼ぶとは、このことだろうか。こうして、彼は多額の報酬と引き換えに、筆型ドライバ【ガラ】を手にした。
レオラの想いは、きっと伝わってたよ。アカネがかけた優しさ。そしていつかのように抱きしめる肩。ありがとうございます。俯きながら溢した言葉。敗北を認めた3人目は、涙を必死に堪えていたのだった。大好きなあの人を、よろしくお願いします。