水怒竜アングは激しく怒っていた。唯一与えられていた命令、古の水竜の討伐。だけど、駆り出された先に待っていたのは、隊服を赤く染められた二人と、首筋を赤く染められた一人だった。既に奪われてしまっていた獲物、自らの、次種族<セカンド>としての存在理由は、何者かにより奪われてしまっていた。
西暦2013年11月6日、とある事件が観測された。四次元広報・ミスター☆ディバインのツイッターフォロワー数1万人突破を記念して、イベントまで開催していたのだ。500の顔のうちの1つ、その満面の笑みは今も脳裏を駆け巡り続けている。
やっと自分を見つけてくれた、その喜びに笑顔をみせたイナリ。もたらされた炎と炎の共鳴<リンク>は狐の少女を巫女へと導いた。次は自分が導く番だと、9つの尻尾が先陣をきって歩く。まだ、降り続ける悲しみは止まない。だけど、少しの悲しみでも受け止めたいと、小さ過ぎる傘を閉じようともしなかった。
恋に敗れた天才にとって、この統合世界に存在理由など求めなかった。手を引いてくれた方へと捧げた創り物の心。全ては上位なる存在の為に。天才へと告げられた新たな研究、それは二文字の合言葉。たった二文字で、彼は全てを理解していた。
不確かなイマ、それは決して完全なものではなく、脆く儚い世界。悲しいこともあるだろう。傷つくこともあるだろう。涙することもあるだろう。だが、それが生きるということなのだから。もし、辛くなったら思い出して。必死に生きた彼らのことを。
あぁ、困っているところなんだ。ロキは顔をしかめていた。彼らの成長は、ボクの想像を超えていたよ。このままじゃ、本当に辿りつかれちゃうかもね。そして、顔は笑顔に変わる。本当に、どうなるかわからないからさ。だからボクは、見たいんだよ。
恋に恋焦がれ火照らす身体、刺さる冷たいその視線、今は気持ちいい絶頂感。抱かれたい、貫ぬかれるならその氷の刃で。禁じられた恋だとしても、例え火遊びだとしても構わない。この火照った身体を冷ませられるのは、あなたのその刃だけ。より強くなる想い、燃える恋は少女をエキドナへと。キスミー、ダーリン。
お時間ですよ。細い足へとはかせた白い靴下。これからが楽しみですね。洗い立ての身体に羽織らせたのは白いシャツ。そして、その白を包み込むように、黒い靴と黒いジャケットを着せた執拗竜ティルソン。やっぱり、あなたって方は悪趣味ですね。私はそんなあなたを愛おしく思います。差し出された右手に口付けを。
これは戦争が始まる前の出来事。代々魔界の王家に仕えるナルキスは、新闇魔女王のことも、そして堕精王のことも受け入れられなかった。あなた様は、なぜ受け入れられるのでしょうか。問いかけられた魔参謀長。視野は広く持ちなさい。そんなあなたに、いい仕事があるの。そして、彼女が向かったのは竜界だった。