私たちが決められた未来へと導く。そんなスクルドを否定するクロノス。未来には可能性があるんだ。決してひとつじゃない。力と力がぶつかり合うと同時に、想いと想いはぶつかり合う。ならば、次の一撃でどちらが正しいか、決するとでもしようか。
お揃いの紫色のストールが包み込んだのはふたりだけの特別な時間。触れ合う手のひら。だが、決して感じることの出来ないのは温もり。私は、この世界にしか存在出来ないみたいなんだ。そう、優しすぎた時間は、残酷すぎる時間でもあったのだった。
僕は君に、生きる強さを教えてもらった。同じ天涯孤独の身でありながら、それでも強く生きるアーサーの姿。だから、僕は君の力になりたい。そして、アーサーが与えたマーリンというコードネーム。君は俺の部下じゃない。だけど、俺たちは仲間だ。
光救員ハヤブサは仮の宿へと戻ると、疲れきった体を休める間もなく、報告書の作成を開始した。あんたらのことは、書いたりしねぇよ。そこには記録に残らない存在が。これが、あんたらの受けるべき罪だ。だが、確かに、そんな存在は、被災者達の記憶には残っていた。そして、これがあんたらの受けるべき賛辞さ。
やっぱり俺には戦うことでしか恩を返すことは出来ないみたいです。思い出すのは出会ったあの日。この命は、あなたのもの。あなたの正義が、俺の正義ですから。ローガンは新しい隊服に袖を通し、咥えた葉巻に火を灯した。だから、どうか帰ってきてください。若き世代の光に、争いのない理想を追い続けてください。
終わるかに見えたふたりの戦いは、次の夜が明けようとも終わることはなかった。なぜ、そこまでして戦うんですか。そんなふたりの戦いを、ひとり残ったヘンペルは見つめていた。もう、なにをしても無駄だというのに。どうして戦い続けるんですか。
テンゲンはイマもまだ竜界の刑務所に服役しているが、改心の気配はないという。
少し、横にそれますね。話し始めたのは水を司る友人たちの思い出。私を遊びに誘ってくれるときは決まって雨が降りました。自嘲交じりの告白は自分が雨女だということ。だけど、私が本当に伝えたいのは、それでもそばにいてくれた友への感謝です。
地底郷アガルタに無の起源は存在していない。だが、それはイマの結果であり、意味は存在した。そう、ニャオ・ムーが存在しているように。