STORIES 10月2日
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黄昏の審判：水の軌跡
♯11 罪の意識水の少年は、罪を被ることは、弟の為だと言い聞かせてきた。だが、誰かが殺さなければ、自分が殺されていたかもしれない。少年は、弟に助けられた。そして、弱い自分のせいで、弟は罪人になった。罪を被ることは、自分勝手な償いでしかなかった。 -
黄昏の審判：水の軌跡
♯12 兄弟再会した弟、少年は殺されることを願っていたのかもしれない。だが、そんなことは周りの誰一人も願ってはいなかった。最愛の女性を失い、初めて気付いた事実、自分はいつも、生かされてきたのだと。そして少年は、初めて生きようとしたのだった。 -
黄昏の審判：水の軌跡
♯13 最愛傷つき倒れる仲間達、最後に一人残された少年。無我夢中に振るう刃、失われた落ち着き。そんな時、心に留めた水から聞こえた声。やっぱり、私がいないと駄目みたいだね。優しき水は少年を優しく抱きしめ、そして、少年は最愛の女性を抱きしめた。 -
黄昏の審判：水の軌跡
♯14 黄昏の水神へと抗う最上階、再会した四人の少年少女。少年は傷ついた三人を癒し、また、その行為に言葉は必要なかった。僕たちは、生きるんだ。あぁ、そのつもりだ。うん、もちろんよ。おう、ったりめーよ。鞘から抜かれた刀、それが総攻撃の合図だった。 -
黄昏の審判：水の軌跡
♯15 明鏡止水戦いは終わり、少年は黄昏の審判を引き起こした戦犯の一人として追われることとなった。すれ違ってしまった二人の友達、罪を重ね続ける弟、そんな三人の為、再び降り出した雨の中、少年はその身を戦いに投じるのだった。いつか、晴れますように。 -
神才の視点Ⅴ
神才の視点Ⅴだからって、それはあんまりなんじゃないかな。神才は口を尖らせる。だって、君が見せようとしているのは。そんなことないよ、これは僕からの贈り物さ。そして見上げた空。きっと彼は、大いなる希望を届けてくれる。だから僕が、大いなる――。 -
黄金の夜明け：序章Ⅰ
黄金の夜明け：序章Ⅰこれで、僕という存在は完全になった。仕組まれていたのは数々の犠牲。その上に、僕という存在が立つんだよ。そっと呟く独り言。完全世界なんて、存在しない。そして、真教祖の声明が、新たな教団の幕は上げる。さぁ、黄金の夜明けを始めようか。 -
聖戦：終章Ⅲ
♯05 聖戦：終章ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。何度も呟く後悔の言葉。ただ、ヴィヴィアンを見つめるオベロン。そして、オベロンはそんなヴィヴィアンを見て、すべてを理解したのだった。あぁ、牢獄の鍵を壊してくれたのは、君だったんだね、と。 -
聖戦：終章Ⅲ
♯06 聖戦：終章ファティマはヴラドの元へ駆け寄り、そっと抱きかかえる。お帰りなさい、魔王様。一番に駆け寄ってくれるだなんて、やっぱりいい女になったじゃねぇか。作られたのは無理した笑顔。オマエのやり方は認めることは出来ない。だが、よく頑張ったな。
2013/10/02
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