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みんな、ありがとな。全身から昇るのは殺気にも似た湯気。沸騰した、決定者であり最古の竜の血。そう、すべてはヴェルンの一撃の為に。そして、左手を振り上げたヴェルンは一直線にメイザースへと。これが俺様たちから、裏切り者への制裁だッ!
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そ、そんな、この僕が……。ヴェルンの紅煉を纏いし左手が貫いていたメイザースの身体。引き抜かれた左手。同時に燃え上がるメイザースの身体。幕が下ろされたかつての神竜戦争の因縁。同時に、ひとつの教団は本当の最後を迎えたのだった。
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あー、疲れた。両手を広げ、そのまま地面へと倒れたヴェルン。そして、地面に倒れていたのはウロアス、ファブラ、リヴィアも同じだった。ヴェルンへと歩み寄るクロウリー。ありがとう、助かったよ。そう、交されていた密約は果たされたのだった。
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俺たちは俺たちのやりたいように、ただ俺たちがすべきことをしただけだ。そう返したヴェルン。だが、俺たちはここまでみたいだな。未だ息の整わないヴェルン。決定者にも等しい存在との戦いで、ヴェルンはすべての力を出し切っていたのだった。
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ってことだ、あとは頼むな。ヴェルンはヒスイへと声をかけた。そして、ヒスイはその言葉の意味を瞬時に理解した。そう、ヒスイが理解したのは、目の前に新たな光が降り立っていたから。こいつだけは俺がなんとかしなきゃならない。あぁ、そうさ。