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だが、ニコラスは素直に肯定することは出来なかった。ひとり悩み続けるニコラス。そんなニコラスは堕ちたアーサーを見つめながら、あることに気がついた。そう、アーサーに寄り添っていた一匹の猫に。いつなんどきも、離れることのなかった猫を。
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そしてニコラスはひとつの答えに辿り着いた。これがアイツの、本当の想いだったんだな。アルトリウスという名前が、王の道を歩む呪縛であるとしたら、タマという名前は、ただ純粋に「生きたい」と願っていたあの日の少年の想いではないか、と。
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辿り着いた答えがもたらした希望。それなら、俺がアイツらにしてやれることはひとつ。ニコラスが下した決断。俺は世界の決定を裏切る。そんなニコラスの気配を察知した決定者たちは、ニコラスへひとつの決定を与えた。サンタクローズを廃棄せよ。
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果たされた親子の再会。ニコラスが突きつけた銃口。たまには父親らしくさせてくれよ、だから、オマエにプレゼントだ。鳴り響く銃声。グッドラック。放たれた弾丸がかするサンタクローズの髪。そして、撃ち抜いたのはサンタクローズの背後だった。
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悲鳴をあげることなく息絶えたのはサンタクローズの背後にいた神界からの使者。どういうことだよ。戸惑うサンタクローズ。たったいまをもって、オマエは俺に殺された。そう、オマエは「死んだ」んだ。そして、提出されたのは偽りの報告書だった。