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カゲロウの色の無い瞳は、ただカルネアデスを見つめていた。絶体絶命ってやつじゃない。ラプラスの額に滲む汗。ううん、きっと違うぴょん。そして、カゲロウが差し出したデータディスク。そのディスクに書き記されていた言葉。炎才の息子より。
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不完全なリブートながら、任務を遂行したカゲロウ。マスターハ、先ニ未来ヘ進ミマシタ。ダカラ、ソノ道作リオ願イシマス。カゲロウの炎は偽りの未来を燃やし、デオンは王への忠誠を燃やす。コガネは所長の為に最後まで立ち続けたのだった。
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そろそろ教えてもらえるかしら。画伯の攻撃をかわしながら、サフェスへと詰め寄るコスモ。じきにわかるさ、その時が訪れれば。やっぱり、あんたはくえないわね。だが、そんなコスモも、いまの自分達がここで戦う意味に喜びを感じていたのだった。
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みんな、待っていたよ。そこは幸せの白兎研究所の常界支部。そこにはメビウスがいた。偶然か必然か、集いしは聖暦の天才。そして、そこにいない天才が解放したディバインゲート。だが、その解放が予定より数刻遅れたのもまた、聖戦の因果だった。
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早く席について。それ以上の説明は必要なかった。モニターに映し出されるのは各地へ設置された起動装置。中央には無数のコードに繋がれたレプリカが。シンクロ率、240%を突破。お願い。対ディバインゲート用守護防壁キュリケイオン発動。