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だけど、王様を追放したのはあなたたち自身じゃない。賞賛を浴びることなく、堕ちた妖精王。そうする以外に、方法がなかったの。あの日のヴィヴィアンはすべて気づいていた。オベロンが天界を愛し、そして天界の為に戦っていたということを。
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だから、私達は嘘をついた。嘘をつき続けることで、彼の守りたかった平穏を守ってみせた。彼には、もうすべてを忘れて、ただ静かに生きて欲しかった。なのに、あなた達がまた彼を戦場へ連れ出した。だから私達が勝利を掴み、そして彼に平穏を。
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繋がる過去と今。互いに否定するのは今。そして、肯定するのは過去。想いが交わることはなく、交わるのは刃ばかり。いくら血を流そうが、いくら骨が折れようが、一歩も引くことのないふたり。だが、ひとつだけふたりが共にする想いがあった。
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それは、例え自分が今に散ろうとも、過去が肯定されるならそれでいい、と。あがる息と熱を持つ傷口。きっと、次が最後の一撃。みんな、未来の天界をよろしくね。そして、ヴィヴィアンが込めた最後の願い。だが、それを打ち砕いた一言。待てよっ。