常界の仕来りに習い、天界ではハロウィンパーティーが行われていた。お忍びで参加する光妖精王ヒカリの目的はもちろん期間限定クレープ。妖精と人間の間に生まれた子が天界を治めることへの反発に耐える彼女に訪れたほんの一時の安らぎ。だが、彼女の父の存在に気づいてしまった妖精達は、ただ恐怖に怯えていた。
炎魔将は幼き頃を思い返していた。いつも隣にいた少女は、大人になった今も隣にいた。どうした、悩み事か。赤の女王は問いかける。私達以外に、もう一人いた気がするの。何故か思い出すことの出来ない一人の少女は、確かに美しき炎を灯していた。
なぜ、教団は鞘を必要としていたのか。なぜ、運び出されていたのか。そして、鞘とはいったいなんなのか。報告書には、このように記載されていた。鞘は万物を再生させる力を持つが効力は未だ不明確。また、鞘が運び出された形跡は皆無だった、と。
みなさま、楽しそうでなによりです。古神殿はハロウィン一色に。舞踏会のごとく、色とりどりのパンダは舞い踊る。今日の私は魔女っ子です、ぶいっ。そして撒き散らされる甘美なる誘惑。さぁ、みなさま、ご一緒にとりっく・おあ・とりーとっ☆