STORIES 10月5日
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黄昏の審判：闇の軌跡
♯26 烙印失くした記憶の在り処、その存在そのものが堕ちた者への烙印だった。そう、少女は堕ちたのだ。ただ一つだけ、少女には例外が存在していた。誰が堕ちるのは魔界へだけだと決めたのだろう。魔界で生まれ、常界へと堕ちるということを考えもせずに。 -
黄昏の審判：闇の軌跡
♯27 大好き今日もあの子が来てくれた。昨日もあの子は来てくれた。明日もあの子は来てくれるかな。目の前で散った魔女王。思い出される記憶。少女は魔界で生まれ、常界に堕とされた。そして決める覚悟の刻。だって私は、あの子のことが、大好きなんだから。 -
黄昏の審判：闇の軌跡
♯28 影怒りに身を任せた少女の振るう鎌は空を切り裂く。まるで刃の立たない闇神。そんな時、闇に溶けた少女の影。あなたの闇は、私が包むから。闇精王が選んだ道は天界ではなく、堕ちた少女と共に生きる道。そして少女の影となり、寄り添うのだった。 -
黄昏の審判：闇の軌跡
♯29 闇魔女王戦いは終わり、赤い月は沈んだ。迎えた朝は魔界の新たな歴史の始まり。訪れた観測者に、少女は視線を投げ返す。いつかあなたを、世界から弾くことになるわ。それでも少女は視線を投げ返す。少女が立ち会うことなく、黄昏の審判は終わりを告げた。 -
黄昏の審判：闇の軌跡
♯30 報復平穏に包まれた常界で開かれた新生世界評議会の会議の場に送り込まれた魔界代表はそっと一通の手紙を読み上げた。それは天界に対する宣戦布告。黄昏の審判を引き起こした神々と通じた罪人達への報復。全ては、大好きだった、あの子の世界の為に。 -
黄金の夜明け：序章Ⅳ
黄金の夜明け：序章Ⅳおまたせっと。遅れて現れたのは、少しだけ息の上がったオリナだった。にしても、情けないなぁ。声をかけた先にいたのはライル。だから、まだやれるって。そして、二人は鞘の回収へ。その場に姿を現さなかった、アスルのことを気にかけながら。 -
聖戦：終章Ⅵ
♯11 聖戦：終章オベロンとヴィヴィアンの元に、駆け寄るひとりの少女。はじめまして、ですね。それはヒカリの言葉。私はきっと、望まれて生まれてきたわけじゃない。だけど、一言だけ言わせて欲しい。私にこの世界に生きる命を授けてくれて、ありがとう。 -
聖戦：終章Ⅵ
♯12 聖戦：終章そして、お帰りなさい。ヒカリの後ろ、そこには十一人の将が。私達は、あなたを天界の王として再び迎え入れます。きっと、犯した罪は消えない。だけど、あなたならもう一度、立派な天界の王となり、この世界を愛してくれると信じています。
2013/10/05
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