カチ、カチ、カチ、カチ、静かな音を立てながら廻り続ける長い針。時計通りの世界は相も変わらず、退屈な未来へと幾つもの季節を巡らせる。この世界の行く末を、ただ退屈に傍観する彼女。でもそれは、ディバインゲートが開かれるまでのこと。【タイムレス】が知らせる世界の異変、クロノスは傍観を止めた。
幾億万と繰り返されてきた破壊と再生の歴史。その全てを傍観し続けてきたクロノスは、開かれた扉が変えた世界を、動き始めた新たな歴史を、傍観ではなく観測し始めた。【タイムレス・ワールド】と共に、遥か彼方の刻の狭間から観測する。それは決して約束されることのない、変わりはじめてしまった未来の行方。