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私たちがいたからこそ、人間は生まれた。だから、彼らの未来を私たちが決めるのは当然のことだ。そんなウルドの言葉を否定するクロノス。それはすでに過去の話さ。そんな昔話に固執するなんて、お前らしいな。だから私たちは、変われないんだ。
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私たちが決められた未来へと導く。そんなスクルドを否定するクロノス。未来には可能性があるんだ。決してひとつじゃない。力と力がぶつかり合うと同時に、想いと想いはぶつかり合う。ならば、次の一撃でどちらが正しいか、決するとでもしようか。
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一列に並んだ刻命神。対して、ひとりで立ち向かうクロノス。誰も知らない、誰も気づかない空間で行われた戦い。刻命神の三つの針が重なり、現れた大きな時計の盤面にも似た魔法陣。さぁ、私たちの刻の波に飲まれるがいい。ならば私はその刻の―。
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終わりを観測しよう。クロノスの周囲に現れた無数の時計。そのすべてが0時を指し示したとき、戦いは終わりを迎えた。これで、私はよかったのだ。壊れた刻の空間から空へと投げ出された4人の体。いいや、アンタだけは、まだ堕ちちゃいけない。
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クロノスの体を受け止めた腕。それはグリュプスの両腕だった。だが、瞳を開けることのないクロノス。いいさ、少しだけ眠ってな、オレが連れてってやるから。さぁ、終わりを観測するんだ。アンタが観測したかった終わりは、アイツらの勝利だろ。