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無数の教団員が蠢くフロアを抜けたアカネたちは息をついていた。それはライルも同じだった。そして、ついた息の意味を誰よりも理解していたリオ。そんな瞳で、俺を見るんじゃねぇーって。あなたのいつもらしくない顔が、ただ珍しかっただけよ。
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でも、安心するのはまだ早いんじゃないかしら。その言葉が意味していたのは、塔へと侵入していた先客。近づく足音。一つ、五つ、九つ、十。そして最後の足音。計十一の影。やっぱり、先客はあなたたちだったのね。ふたりの嫌な予感は的中した。
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姿を表したのはアーサーへの忠誠を貫き通した十一人の騎士たちだった。これが僕たちの選択だ。次々に起動されるドライバ。君たちが彼の敵になるのであれば、僕たちは君たちの敵になる。僕たちの王は、いまも、昔も、これからも、彼ひとりだけだ。
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対峙する想い。話をするだけ無駄よね。ミレンが天高く掲げた槍。各員に告ぐ。それぞれの想いをぶつけなさい。訪れる緊張。大丈夫、私たちは強い。だって、あの人が選んだ私たちなんだから。王を守る騎士として、恥じない戦いをすればいいだけよ。