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ひとりの女王は、光り輝く理想を掲げた。それは誰しもが幸せになる世界。誰かが言った。それは現実から目を逸らしているだけだと。だが、それでも理想だけを追い求める女王がいたとしたら。それは誰しもが出来ることではなかった。
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ひとりの女王は、闇をはらんだ現実を掲げた。それは誰しもが辛さに耐える世界。誰かが言った。それは理想を諦めてしまっているだけだと。だが、それでも現実だけを追い求める女王がいたとしたら。それは誰しもが出来ることではなかった。
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理想と現実、光と闇。表裏一体。だからこそ、ふたりは同じだった。背中合わせで見つめる未来で繋がる想い。もし、ふたりが手を繋いで歩くことが出来たら。それこそが、誰しもが望む未来。現実から目を逸らさず、そして理想を追い求める未来。
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やっぱり、ユカリちゃんには勝てないか。すでに立ち上がることすらままならないヒカリ。だったら、負けを認めなさい。ユカリが突きつける最後の言葉。それでも、私は負けを認めることは出来ない。だって、こんな私でも天界の女王なんだから。