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無数の扉に、無数のスイーツ。いくら食べても無くならない、それはまるで楽園の様な世界。だが、それでも満たされないのは幻のスイーツへの期待からか。それとも何か別の理由が。何はともあれ、更なるスイーツを求めて姫は次の扉へと手をかけた。
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やけに暑い部屋へ辿り着いた姫と兵士達。部屋の中央には、白く大きな卵が鎮座していた。卵を使った様々なスイーツに思いを巡らせ、スキップで近付いていく姫。その手が卵に触れる直前、空気が割れる程の鳴き声が耳へと突き刺さった。
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一際甘い香りの漂う扉の前。部屋の中へと進む姫と兵士達の目に飛び込んできたのは天辺が見えない程のスイーツの山。その山の中から漏れ出す、神々しい程の光。そこに幻のスイーツが。姫は息を呑み、ゆっくりとその光へと手を伸ばしていった。