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晴れ空の下で行われた授業。語られたのはサニィの幼い日の話。照りつける太陽の下で、元気いっぱいで遊んでいた時代。きっと、あの頃の私がいまの私を形成しているんだと思います。だから、家で勉強ばかりしてないで、お外で遊ぶことも大切です。
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心が晴れたからといって、それは決して正しいことではない。サニィが否定したのは自分自身。曇りや雨があるからこそ、晴れを嬉しく思うんです。それが人間の感情だと云う。彼ら、彼女らは、私たちとはまた別の価値観で生きているんです。
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講師から伝えられたのは、精霊士官学校入学から卒業までの出来事。名前を失うことの不安。名前を得ることの名誉。それはひとりの妖精ではなく、兵として生きることを選んだからこそ。正しいかどうか、あのときの私はまだわかりませんでした。
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天候術を使うときには、その天候と同じ気持ちにならなくてはならないと云う。だから、私は戦場で泣くことは許されない。それは感情を殺すのと同義。晴れ渡る心の裏側、そこでは、その天候とは程遠い感情を押し殺さなけばならないのだった。
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私は私を殺し、そして出会うことが出来ました。授業を再開したサニィ。隣には、本来いるはずのない魔物がいた。今日は、特別講師に来てもらっちゃいました。聖戦を終え、晴れ渡った空の下で、自分の道が正しかったと笑うサニィがいたのだった。