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聖なる出口<ディバインゲート>を目指して訪れたのは、連なった極彩監獄の中でも炎刑を与える第一監獄カーマイン。洋紅色に燃える炎に混ざり、脱走を試みる囚人達が逃げ出さないよう、扉の向こうで魔界<ヘリスティア>の炎は待ちかまえていた。
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炎の監獄を監視し続ける、監獄を模した炎の自立型ドライバは、囚人リストに記されていない者を排除すべく、その全てを燃やし尽くす。そう、動力源は炎の監獄にはいくらでもある。その終わらない炎を消すことが出来るのは、流れる水の力。
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時折発生する囚人達による暴動を抑える為に飼育されていた監獄の赤竜の炎は勢いを増した。その炎に抱かれ眠る囚人の数に反比例して増え続ける囚人。開かれた扉により統合された世界は、人間にさえ罪の意識を忘れさせてしまっていた。
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命みじかし恋せよ乙女、黒髪の色が褪せぬ間に。心の炎が消えることのない天界<セレスティア>に住まう炎の妖精は洋紅色の監獄を訪れていた。その焦がした熱い胸を冷ますことが出来る、唯一の存在が訪れるであろう罪人の巣窟で、思いを馳せた。
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終わることのない監獄の炎、その全てを生み出していたのは最後に待ち構えていた炎の成竜。燃え盛る灼熱の炎は、例え強風が吹こうとも、決して消えることはない。ただ、一度入り込んでしまったこの監獄を抜け出すには、その炎を消すほかなかった。