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穏やかで優しい風が吹いた。心を撫でるような、そんな心地よい風が1年中流れる風の都、ウィンダリア。そして、そんな優しい風に乗り、流され着いたのは風の悪魔。ただ、ふわふわと浮かぶその悪しき風の行方を追う為に、風の噂を頼りにして。
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突如として巻き起こる旋風、それは風都に流れる優しい風ではなく、凶暴で強い荒ぶった風。1体の意志を持った機械が巻き起こした強風が、都の空気を変える。荒ぶった風へぶつけるべきは、燃え盛る炎の力。吹きつける向かい風の、その先へ。
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遥か上空を自由に駆け抜けた緑色の影、それは緑の幼竜。小さな羽ばたきが加速し、集まり出す風、そして生まれた竜巻が風の都を襲う。起きてしまった竜巻よりも、この空をドラゴンが飛んでいる、そのことに人々は恐怖を覚えた。