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アーサーの執務室へ、トリスタンが案内してきたのはラン。ちっす、今日から異動になりました。元査察局のランです、宜しくおなしゃーす。目を合わせることもなく、適当にうわべを述べる。査察局長は勤務態度の悪いランを押し付けたいだけだった。
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だが、アーサーはランを歓迎し、パーシヴァルのコードネームを与えた。パーシヴァルはそんなアーサーを不気味がり、異動に異を唱えていた。案の定、真面目に仕事に向き合わないパーシヴァル。同期のユーウェインと共に仕事をサボる日々が始まる。
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しびれを切らしたトリスタンはふたりを呼び出した。どうしてあなたたちがサボっていても、処罰が下されないか考えたことあるの。そう、ふたりが放棄した仕事は、すべてアーサーが片付けていたのだった。ボスは言っていた。それでも信じる、って。
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なんつーか、悪かった。謝罪の言葉を述べたふたり。なんの話だか。知らないフリをしたアーサー。執務室をあとにしようとしたふたりへ背中越しの言葉。俺はオマエたちを信じる。そして、ふたりは振り向くことなく手を掲げ、親指を立てるのだった。
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最後の晩餐の席でも、アーサーは光り輝いていた。そうさ、眩しいくらいに輝いてくれよ。それはパーシヴァルの冷やかしであり、心からの言葉だった。俺みたいなクズを受け入れてくれるボスなんて、アンタしかいない。ここが、俺の居場所なんだ。