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じーさん、俺たちがアンタらと戦う意味はねぇ。だから引いてくれ。ギンジはブラウンと対峙していた。あの頃の、力まかせの少年が嘘のようだ。随分と大きくなったのだな。少し嬉しそうなブラウン。だがな、私たちには君たちと戦う理由があるんだ。
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剛と柔。ぶつかるふたつの力。己の力を過信するな。それはかつての教え。そして、劣勢なのはギンジだった。どうして、俺が押されるんだ。答えるブラウン。私には迷いがない。君には迷いがある。戦場に迷いを持ち込むな。それがいまの教えだった。
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なにを迷っている。防戦一方のギンジ。わかってる、わかってるよ。やりきれない想い。君が正しいと思うのなら、私を倒し、そして進めばいい。武器を手にしたのならば、その覚悟をみせてみろ。戦場に迷いを持ち込むな、それは最後の教えとなった。