永遠のだいすきと、永遠のお別れ。それは決して、悲しいことではなかった。私はこれから、私の時間を生きる。そう、大好きだった、いまも大好きなあなたの分まで。5月1日、明けた魔女の夜。そして、歳を重ねた少女は過去に手を振るのだった。
どうか、勝利の祝福を私たちに。胸元で結ばれた両手、願いを込めたカタリナ。その願い、私たちも混ぜてくれるかしら。カタリナの隣、笑顔のシンデレラ。えぇ、もちろんですとも。だって私たちは、すでに友ですから。それじゃあ、暴れましょう!
言葉ひとつ交わさないムラマサとクラウディ。だが、次第に漏れ出した笑い声。ふふふ。フフフ。ふふふ。フフフ。そして、その笑い声を合図に飛び出したふたり。続く隊員たち。言葉なくとも、ふたりの想いは同じだった。私たちがブっ殺死てあげる。
あなたの友も、帰ってくるといいわね。クレオパトラへ語りかけたカグヤ。大丈夫、きっとアイツなら上手くやってるはず。だから、私も頑張らなくちゃ。そしてふたりは隊員と共に前線へ。私たちの、私たちが生きるイマの為の戦いを始めましょう。
よく逃げ出さなかったじゃねぇか。ナキリが語りかけた先はスノウィ。まっ、これも仕事だからね。目を合わせようともしないスノウィ。んじゃ、足引っ張るんじゃねぇぞ。そっちこそ。不器用なふたり。だが、それでもふたりにも絆は芽生えていた。
あら、遅かったじゃない。シラユキが語りかけた先にいたひとりの美女。エリザベート、ただいま戻りました。私も戦わせてください。彼のため、彼らのために。うん、行ってらっしゃい。そんな彼女の背中を押したのはヴィヴィアンだった。
リリンへ立ち向かう天界、魔界の将と兵。だが、その全勢力をもってしても創魔魂と創精魂の力を抑えるので精一杯だった。あぁ、無力な子供たちよ。嘆くリリン。そんなリリンへ向けられたふたつの攻撃。暇そうなら、私たちの相手してくれるかしら。
ふたつの攻撃の正体、それはファティマとヴィヴィアンによるものだった。そして、その攻撃を動くことなくかき消してみせたリリン。愚かな子供たちよ。なぜ、私に抗う。待っているのは終わりだけだというのに。ただ安らかに、眠ればよいものを。
確かに親は子に試練を与える。そう語りかけながら、攻撃の手を休めることのないヴィヴィアン。だけど、そこには必ず愛情がある。手にしたアロンダイト・シン。たとえ、血が繋がっていなくても。それは、ヴィヴィアンだからこそ伝える想いだった。
だが、そんなヴィヴィアンへ向けられたリリンの攻撃。すかさず止めに入ったファティマ。だが、弾かれてしまったファティマの杖。それじゃ、私も使おうかしら。取り出したのはアポカリプス・レム。私のすべては、この杖を手にしたときに決まった。
かつての聖戦、先の聖戦、そのふたつには意味があった。すべてを経たからこそ、イマのこの戦いが存在している。ふたり並んだファティマとヴィヴィアン。敵対していたはずのふたりは、かの王たちのように、互いに手を取り合っていたのだった。