神出鬼没で奇想天外、悪戯やみんなが大好きな神様ロキぼんだぼん。統合世界のいろんなところで楽しい悪戯をふりまいているぼん。何を考えてるかよく解らないって言われるけど失礼だぼん。ちゃんと世界をどうしようか、楽しい悪戯を考えているぼん。いいこと思いついたぼん。ちょっと世界に悪戯してくるぼーん。
良い子の味方、サンタクローズぼんだぼん。言うこと聞かない悪い子は釘バットでおしおきぼん。大切な親友のためとはいえ、数年放浪したりと色々不良だぼん。あと、一年に数日しか仕事が無いから普段はグータラ兄貴らしいと妹からの垂れ込みがあったぼん。雪国で育ったのに、寒さが苦手でコタツが大好きだぼーん。
幼い少女がドライバを使って書き綴った存在、聖暦の戯曲のひとりのマクベスぼんだぼん。風の少女が聖なる扉に辿り着いた頃に綴られたんだぼん。ただ演じることに快感を覚えているぼん。風の少女を追い詰め、あと一歩ってところで、仲違いしてるはずの道化嬢に邪魔されたんだぼん。舞台乱入は嫌いなんだぼーん。
幼い少女がドライバを使って書き綴った存在、聖暦の戯曲のひとりのオセロぼんだぼん。炎の少年が聖なる扉に辿り着いた頃に綴られたんだぼん。炎の少年にトドメを、ってところで炎のおっさんに乱入されたぼん。ブタイランニュウハ、ヒキョウダボン。結局、炎のおっさんにボコボコにされちゃったんだぼーん。
数多の戯曲を綴った劇作家、シェイクスピアぼんだぼん。綴った戯曲は現実になって対象の人に襲い掛かるんだぼん。凄い幼女だぼん。でも、本当に凄いのは羽根ペンのほうだぼん。現実となった戯曲たちがいろいろと問題起こしてるけど、綴るのが楽しいからやめられないんだぼん。いっぱい褒めて欲しいんだぼーん。
幼い少女がドライバを使って書き綴った存在、聖暦の戯曲のひとりのジュリエットぼんだぼん。光の少女が天界に辿り着いた頃に綴られたんだぼん。綴られた存在だから役目を果たすだけなんだけど、それが嫌になったぼん。決められたレールなんてつまんねーぼん。ツバ吐き捨ててクールに背いてやればいいんだぼーん。
幼い少女がドライバを使って書き綴った存在、聖暦の戯曲のひとりのハムレットぼんだぼん。水の少年が聖なる扉に辿り着いた頃に綴られたんだぼん。水の少年は可愛い女の子いっぱい連れてるからムカつくぼん。だから襲ったぼん。そしたら、西魔王の舞台乱入に返り討ちにされたぼん。アドリブには弱いんだぼーん。
幼い少女がドライバを使って書き綴った存在、聖暦の戯曲のひとりのロメオぼんだぼん。闇の少女が魔界に辿り着いた頃に綴られたんだぼん。役目を果たすのが嫌になって、服毒自殺を試みたぼん。だけど、自殺はみんな悲しむからダメぼん。だから運命に逆らえぼん。中指立ててクールに背いてやればいいんだぼーん。
せっかくなら、可愛い子がよかったな。アミラスが溢したため息。安心しろ、たっぷり可愛がってやるからな。ローガンが放つ砲撃。始まった戦い。いくら火力が高くても当たらなきゃ意味ないって。アミラスは半目のまま、その砲撃をかわしてみせた。
止まることなく吐き出される砲撃。アミラスはローガンの間合いに踏み込むことは出来なかった。随分と必死だね。アミラスの挑発。仕事に私情を挟むなんて、ナンセンスだよ。ローガンはこう答えた。これは仕事じゃない、俺の意志で戦っているんだ。
意志の強さは強い。だが、それでも覆すことの出来ない純粋な力強さ。悪いね、こうみえても僕、君の何倍も生きているんだ。覆すことの出来ない実力差。でも、ここまでてこずると思わなかったよ。ちょっとだけ、見直した。だけど、もう終わりだよ。
飛び交う銃弾と悲鳴。世界評議会の反対派の過激勢力による無差別テロ。ローガンは評議会の提携先である民間軍事会社からその現場に派遣されていた。そして、ローガンに下された命令は、人質を気にせずに殲滅せよ、という無慈悲な命令だった。
首を縦に振ることの出来ないローガンは気づいていた。人質の事実は隠蔽され、テロ鎮圧に成功とだけ報じられる未来を。慎重にテロリストだけを狙撃する。人質に傷ひとつつかないように。そんなローガンの背後から聞こえた声。命令と違うようだな。
声の正体はアーサー。そして、アーサーは言う。俺が人質を解放する。だからオマエは俺を援護してくれ。返事を待たずに先陣を切ったアーサー。夢中で援護をするローガン。アイツは誰なんだ。彼は私たちのボスです。ベディヴィアはにこりと笑った。
無数の犠牲を出しながらも、テロは鎮圧された。そして、当然のごとく民間軍事会社へ退職届けを叩きつけたローガン。すがすがしい気持ちでオフィスを出ると、そこに待っていた4人。俺たちがオマエを歓迎する。さぁ、もうひとりを迎えに行こう。
最後の晩餐、パロミデスのコードネームを与えられたローガンは豪快に酒を飲んでいた。今日という日を楽しもう。明日のことは忘れて。パロミデスはすでに覚悟を決めていた。それは、新しい居場所を、新しい自分を与えてくれたボスへの忠誠だった。