私だって、故郷が嫌いなわけじゃないの。聖戦の傷跡を癒したのは危険な甘さ。みんな、甘いもの好きなのね。ハロウィンの夜、配られたのは様々なお菓子たち。今日だけは、子供に戻っていいのよ。驚き、笑い、そして甘美に溶ける。そう、ひとときの安らぎがもたらす喜び。いいわ、いいよ、好きなだけ甘えなさい。
僕が君に、存在理由をあげるよ。だから、ちょっとだけその体を調べさせてもらえるかな。再び捕まったジャックが連行されたのはとある研究室。大丈夫だよ、ここは普通の人は入れないから。そして施された数多の実験。そうだなぁ、これからは僕の為に戦うべきだね。切裂狂ジャックを従えたのは水聖人だった。
とある小国が陥った貧困。だが、その小国はある一晩の後に富を得ることが出来たという。また、とある小国で流行した疫病。だが、その小国もまた、ある一晩の後に治療薬を得ることが出来たという。統合世界に生まれる数多の奇跡。残されていたのは一通の伝言。奇跡の正体。人々は彼を、さすらいのユライと呼んだ。
どこへ行くつもりですか。天界を去ろうとしていたヴィヴィアンを引き止めたのはヒカリ。あなたのしたことを認めることは出来ません。だけど、私達の王を理解してあげられるのは、あなたしかいないんです。だから、王の側でその罪を償って下さい。
再び姿を消したモルガン、そして禁忌の血を選んだアーサー。私はまだ立ち止まることは出来ない。そして、確実に一歩ずつ歩き出したのは幸せな世界。きっと、これからもっと忙しくなる。だけど、私たちならきっと進めるはずだから。さぁ、行こう。
オベロンが握り締めていたのは、降伏文書だと偽られていた、最愛の人からの手紙だった。真実と後悔。そして、覚悟と希望。俺は、あの日選ぶことの出来なかった、もうひとつの道を選ぶよ。だから、共に行こう。これからの俺たちなら、必ず―。