彼はまた姿を消したのね。クレオパトラの想いが産んだのは、ディバインゲート解放時間のわずかな遅れだった。だけど、いつか帰ってくるでしょう。だって、彼は少し頭が悪いの。だからね、いつか気づいてくれるって信じて待つことにするわ。
やっぱりね、私は彼を王であると認めることは出来ないみたい。聖戦の果て、再び入れ替わった王。不信感を抱くのはごく当たり前の感情だった。だけど、いまだけは従ってあげる。もし、王に相応しくないと思ったそのときは、私が殺してあげるから。
これから、どうなっていくんだろうね。聖戦の終結は新しい道の始まり。きっと、次に流れる血は今回の比じゃないはずだよ。だけど、付き合ってあげる。気になる話も残ってるしね。スノウィが気にしていたのは、王の血を引く同郷の存在だった。