オマエの日常に、コイツを置いてやれよ。そして、もう一度出会い直せばいい。燃え尽きたふたりの炎。だけどね、私とあなたは、こうして戦場で出会ってしまったの。燃え尽きたふたりの後ろ、そこには刃と杖を構えたヒメヅルとサニィが立っていた。
どうも、こんにちは、はじめまして。サニィは挨拶代わりに杖を天へと掲げる。そして、茜色の空を割るように晴れ渡る戦場。降り注ぐ日差し。こちらこそ、はじめまして。ヒメヅルは挨拶代わりに、降り注ぐ日差しの刃を無数に斬ってみせたのだった。
なんだか調子狂っちゃったじゃない。アリスは情けをかけられたのではなく、本心であると気づいていた。不思議な世界ね、本当に。それはオノノコマチへの賞賛。そうね、世界は私達の理解できない感情で動いているの。それが、愛ってことかしら。
それなら、私はその愛ってヤツをつらぬくだけよ。ムラサメは刃を抜く。引いてください、私が相手をします。立ち塞がったレイニィ。そして戦場を覆う雨雲。ありがとう、私をいい女にしてくれて。いきます。こうして、再び水の戦いが始まった。
追い風が撒き散らす無数の蔦。だが、そんな追い風が止んだとき、蔦の中心には優しいそよ風に撫でられながら、深い眠りに落ちたイバラがいた。なんだか私ひとり、馬鹿みたいね。そして、疲れ果てたヨウキヒもまた、深い眠りへ落ちていくのだった。
ひとつの風が止んだとき、また新たな風が吹き荒れようとしていた。怖気づいたのかと思ったぜ、ベイベ。待ち構えていたウィンディ。知ってるか、主役ってのは、遅刻して現れるもんだぜ。そして現れたのは、果たし状を手にしたヤスツナだった。
違う、私達は違うんです。カタリナの心からの否定。地上に舞い降りる光神。やっぱり、それがあんた達のやり方なんだな。おっと、怖い怖い。光神の背後、そこにはすべてを見通したシャイニィが。そして、さらにもうひとつの光が現れるのだった。
あなた達は、いまも歪な平和を続けていたんですね。横たわるシンデレラを見つめ、そして怒りをあらわにしたライキリ。この情況じゃあ、誤解は解けそうにないな。そしてシャイニィは光神から距離を取る。いいぜ、小僧、俺が子守をしてやるよ。
どうして、なぜでしょうか。ただ、争うふたりを見つめ続けるヘンペル。彼女は、いまでも私のことを。そして生まれた小さな動揺。よぉ、アンタのこと探したぜ。ヘンペルの背後に現れたビヨンド。小さな動揺は、大きな可能性へと変わるのだった。
ムラマサがその場所に辿りついた時、カグヤは横たわっていた。なによ、簡単に倒れちゃって。そして、その声に重なる言葉。そうね、みんな大したことないわね。少し遅れて現れたクラウディは、横たわったクレオパトラを横目に見つめていた。
無益な争いはしたくないんだ。スノウィは投げやりだった。気にいらねぇなぁ、テメェみたいな漢は。僕らが争ったところで、きっとなにも変わらないよ。それじゃあ、目を背けるっていうのか。違うよ、なにも僕が戦わなきゃいけない話じゃないしね。