第零世代自律兵器型ドライバ【オリジン】は瞳を閉じ、長い時間眠っていた。繰り返される日々の中、巡り廻る幸せな世界と悲しみの世界、破壊と再生の歴史。彼女は一体いつから存在していたのか、そして、自律兵器は統合世界の夢を見るか、それは彼女を生み出した、神の手を持つ者のみぞ知る話でしかなかった。
あなたに、羽ばたく翼は与えられなかったのね。閉じられた聖なる入口の前、既に動くことすらままならなくなっていた偽者へ告げた別れ、直後、粉々に砕いた四本の腕。瞳を覚ました【オリジン:マキナ】は優しい声で呟く。次は、あなた達よ。その声は笑い続ける鼓動となり、六体の自律兵器へと届いたのだった。
開かれた扉だとか、女王への即位だとか、私あんまりそうゆうの興味ないのよね。親が決めたレールだなんてつまらないわ。何気ない日常こそが、私にとっての非日常だっていうのに。どう、ほら、似合っているかしら。案外気に入っているのよ。