風魔将はふと空を見上げた。あぁ、今日も風は笑っている。そんな彼の真上に突如として人影が。そしてその影は瞬く間に彼の頭上へ。次の瞬間、彼は押しつぶされていた。悪いな、クッション助かったよ。空から降ってきたのは時を廻る配達人だった。
運び出されることなく教団本部から姿を消した鞘。とある実験のあと、殺されず、生かされていた旧教祖。そして、未だ不明確ではあるが、鞘が持つという効力。なるほど、そういうことだったのね。ファティマは更なる次の一手を考え始めたのだった。
漆黒より生まれしこのオレに汝の血を捧げよ。魔王ヒスイの気分は最高潮に。さぁ、血の盟約を結ぼう。だが、そんな悪ふざけを止めたのはもうひとりの友達。おい、オレの格好して、勘違いされるようなことすんなっての。そんなキャラじゃねぇって。