眠るのも惜しんで、走り続けてきたんだね。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の少女へと向けられた言葉。そんなに彼に拘っていたら、眠る暇も忘れちゃうよ。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の青年へと向けられた言葉。病神・インソムニアはそんな二人に優しい言葉をかけた。おやすみなさい。
優しい枕より、厳しい言葉の方が、アタシは安心するんだ。そして目覚める一人の少女。君はどうするんだい。悪いけど、俺は降りさせてもらうわ。そして隊服を脱ぎ捨てた青年。だから言ったろ、俺はアイツのこと、大嫌いだから。だが、不眠神インソムニアは気付いていた。それが、彼なりに選んだ、王の為の道だと。
これはラッコちゃんへのプレゼントだぴょん。そんな手紙と共にルリへと届けられたのはマジカルミライ2013の初音ミクの衣装だった。二年に及ぶ監禁生活で、彼女の元に一体どれだけの衣装が届けられただろうか。袖を通し、鏡を見つめるルリ。マジカルミラクルミライクル、魔法少女ルリちゃんに、ドレスアップ。
眠れない夜が続いた後、眠れない朝が続いた。ちょっと不眠症なんだ。眠れない夜が訪れた後、眠れない朝が訪れた。ただの恋わずらいだよ。眠れない夜が消えた後、眠れない朝が消えた。夢から覚めたみたいだね。眠れない夜は、いつまでも続いた。
アタシだってね、あの頃より強くなったんだよ。左手の棍で風波機を弾き、右手の棍で炎波機を防いだオリナ。だから先に進んで。だが、戸惑うミドリ。なんだか、嫌な予感がするの。解かれていた教団の警備と不穏な空気。大丈夫、すぐ追いつくから。
悪いけど、俺は光ってるヤツが大嫌いなんだ。ライルの大剣が薙ぎ払う光通者と光波神。俺達にも守りたい場所がある。そんなライルに立ち向かう炎通者と闇通者。だったら、守ってみせろって。決着は、一瞬にしてついた。甘ったれたこと言ってんな。
あれはなにかの間違いなの。ぶつかる炎。今回だって、きっとなにかの間違いなの。だが、盟友であるシラユキを失ったアカズキンの耳には届かない。言葉でわかりあえないのなら、こうする以外に他はないってことね。ヘレネは更なる炎を燃やした。
これでもう、最後にしましょう。永遠の日常を求めたアカズキンと、ただもう一度やり直したいヘレネ。そんなふたりの間に割って入った二等悪魔。だったら、あんたらが争う必要はないだろ。その日常に、真っ赤に燃える友達がいたら楽しそうじゃん。
甘いよ。鳴り響く冷たい銃声。打ち抜かれたオノノコマチ。解けた拘束。そして次に向けられた銃口。どうしてそこにいるか、理由を教えてもらおうか。アクアプスの冷たい銃口は、親友だったはずの男へ、冷たい視線と共に向けられていた。
俺はただ、自分の瞳で確かめたかっただけさ。アイスブランドが追っていた罪人と、その罪人の結末。俺が信じていた道は否定された。だから反対の世界を見たかっただけさ。そして構えた氷の刃。それが理由なら、僕が君を撃つ理由に値するみたいだ。
イバラの問いに深い意味があったのか、それは本人にしかわからない。だが、ヨウキヒの思考を巡らせるのには十分だった。日が暮れるまで遊び、疲れ、そして、ただ眠る。思い出していたのは、いつも4人ひとつの布団で夢を見ていた幼き日だった。
ありがと、あなたのおかげで思い出せた。ヨウキヒが纏う風向きが変わる。私はもう一度、取り戻したかった。そこにあったのは、ひとりの妖精として個人的な感情。だから私は、この戦いを終わらせて、そしてもう一度みんなで眠れる日を取り戻す。