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コードネーム【レプリカ】には天才による願いが込められていた。ごめんなさい、あなたは偽物なの。だが、限りなくオリジナルに近い存在だった。そして、そんな偽物にだけ唯一搭載されていた機能が。いつかあなたが、オリジナルになれるから。
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外されてしまったリミッター、発動したバーストモード。だが、それは偽物にのみ搭載された機能とは異なっていた。聖なる扉の前、聖王により砕かれたエレメンツハート。そして、体そのものを砕かなかったのは、ある可能性を信じていたからだった。
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可愛い子には、旅をさせよ。それは、古来より極東国に伝わることわざ。大丈夫、あの子はもう、ひとりで歩けるから。【クズノハ・カムイ】を手にした神威狐イナリは、千本鳥居を歩き出す。暖かな想いを、背中に感じながら。彼女が向かう先に待つのは、神であり、神ではない存在。それじゃあ、神を冒涜してくるね。
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与えられた衣食住、そこに不満はなかった。だが、いつまでも満たされない心。なんでだにゃん。秘書猫トキワの瞳に映るのは、慌ただしい毎日と、煮え切らない誰かの横顔。そっか、わかったにゃん。だから、彼は少年に寄り添った。そして、探り始める世界評議会に隠された真実。別に、誰かのためじゃないにゃん。