無才が開発をした二体の第五世代自律兵器型ドライバ。一体は第三世代自立型ドライバから送られてきた一人の少年のデータを元に、もう一体はオリジナルの設計図を元に。ついた開発コードは【レプリカ】。彼女は一体何の為に開発をしたのだろうか。
……。言葉一つ発さず、開発に没頭する水才は初恋を追い続けた。二年前の冬、言葉を超越した交流。そう、あの日確かに一人と交流をした。言葉は交わさず、水の刃を交し合う。そして、追い続けた初恋が入れ替わっていたことに気付きもしなかった。
『それでは部活動を開始する。さっさと帰れ、俺は寝たいんだ』その活動自体が聖学七不思議のひとつとされている帰宅部の顧問を務めるオベロン。彼はいつも眠い。だが、そんな彼の眠りを妨げるのは、決まって不健康な養護教諭。寝てんじゃねぇよ、オレに付き合えって。だが、その誘いはいつも虚しく散るのだった。
ヒスイは誰もいない草原に、その体を委ねていた。閉じた瞼の裏に浮かぶのはいつかの三人。そこに、優しい言葉など存在していなかった。だけど、俺たちはそれで良かったんだ。三人の間には、言葉にする必要などない想いが存在していたからだった。
統神連合会の最高幹部となったダンテは、神界と統合世界のために忙しい毎日を送っている。そんなダンテの唯一の安らぎは、神界の小さな自宅でピアノを奏でているときだろう。
電撃引退をしたフォルテは、いまも隣で流れるピアノに合わせて、鼻歌を口ずさんでいるだろう。
首から上と首から下が180度捩れた姿が統合世界の各地で目撃され、都市伝説として流布しているが、もしかしたら、それはヨハンかもしれない。
件の都市伝説、その「捩れ男」の目撃時には、決まって猫でも犬でもある獣が目撃されるという。もしかしたら、それはワトソンかもしれない。
世界評議会の解体とともに、六聖人の任を解かれたイージスは、統神連合会の防衛大臣として、平和の維持に務めている。
イマもイージスのすぐ後ろには、大きな鞄を抱えたポタが付いて回っているようだ。