すまない、私は彼らの王を見くびっていたようだ。理想郷からほど近い湖畔、向き合った竜王とヴィヴィアン。この子達を、連れて来てくれてありがとう。傷つき、倒れた十二人の聖銃士。きっと、あなた達の声は届くよ、だから、今は少しだけお休み。彼女は、その体に似つかわしくない、一本の大剣を握り締めていた。
あなたなら、わかるよね、私を神へ抗うあの塔へ連れて行きなさい。湖妖精ヴィヴィアンは聖剣型ドライバを手に、竜王と二人、とある塔を目指した。おや、そんな物騒なモノ、届けられてしまっては困るんですよ。立ち塞がったのは一人の男。僕の魔法で、全てを、消してさしあげましょう。シルクハットが空を舞った。