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再び、場面はロキとサンタクローズへ。ボクのこと、そんなに殺したいのなら、殺せばいいさ。そう言いながら、ロキはサンタクローズの攻撃をあえて受けてみせた。まだ、ボクにも赤い血は流れていたんだね。ハハハ、はははは、ハハハハははハハハ。
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なにがおかしい。そして、サンタクローズは手にした刃をロキの首筋へと添えた。世界の決定は覆らない。だって、ボクは彼をさ、聖神アーサーを信じているから。だから、新しい世界でボクはまた生まれる。そうだよ、ボクは永遠の存在なんだから。
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楽しかったな。色々と楽しかった。ボクはボクのやりたいようにやった。後悔はないよ。ボクはボクで、イマを生きたんだ。だって、キミたちはこんなにもボクたちを追い詰めた。だから、ボクの役目はそろそろお終いだよ。ありがとう、抗ってくれて。
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それが、お前の遺言だな。そして、サンタクローズは刃を握り直した。お前の言う新しい世界なんか、訪れやしない。俺たちは誰もそんなこと望んじゃいないんだ。少しずつでいい、俺たちは少しずつ、確実によりよい未来へと歩いて行けるんだから。
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それじゃあ、これでお別れだ。サンタクローズの刃が動き出した瞬間、辺りに響き渡った声。待ってください。そう、その声の正体はオズによるものだった。少し、待ってください。サンタクローズへと歩み寄るオズ。彼に、結末を見届けさせましょう。