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聖戦が終わり、棺に込められた意味を知ったとき、カグヤは走り出していた。それじゃあ、もしかして。友が待っているかもしれない。そう、彼女は長い夢を、私は長い悪夢をみていただけ。新たに生まれた希望を信じ、そして友に会いに行くのだった。
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怨みは愛に似ている。愛するが故に、怨みへと転化された感情。だから私は、すべてを受け止めた。とても、美味しかったわ。ごちそうさま。それにね、私が傷つけば傷ついたぶん、お姉さまが優しくしてくれるの。だから、私にとってはご褒美なのよ。
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俺は言った。あいつは、俺と戦いたかっただけだと。だが、それは俺も同じだったんだな。ナキリがあのとき感じた喜び。なかなか、いい太刀筋だったぜ。ムミョウガタナの最後の一太刀は、ナキリの体に卒業の証の傷を残していたのだった。