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キミの為の王都に、ようやく民が辿りついたみたいだよ。ロキは堕王に語りかける。ねぇ、彼らはキミに縋りたいみたい。だからさ、キミはもっとボクに縋ってくれていいんだ。さぁ、みせてあげよう、大いなる希望を。そして、キミはただ選べばいい。
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アカネとレオラが辿り着いた王都ティンタジェル。それは常界の廃棄地区に存在していた。これはまやかしです。その場所に王都があるはずはなかった。だが、確かに存在していた。そして、閉ざされていた王都への入口。だったら、こじ開けりゃいい。
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入口に突き刺さった無数のドライバ。こじ開けられた入口。アカネとレオラは顔を見合わせ、そして同時に振り返る。プレゼントを届けに来た。そこに立っていたのはサンタクローズだった。アカネとレオラが浮かべた笑顔。取り返そう、俺達の王様を。
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私は嘘をついていた。ミレンは隊員達に告げる。聖王の奪還、それはきっと彼は望んじゃいない。だからこれは代理としてじゃなく、副官としての命令なの。だが、そんなことなど全員気付いていた。さぁ、行きましょう。私達の王様は、彼しかいない。
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メビウスは足元で大破しているヨトゥンを見つめながら呟いた。今のあなたなら、きっと大丈夫。見送った一体の機体。直後、現れたのは無数の評議会警備局員。あなたを拘束します。だが、メビウスは満足げな笑みを浮かべた。希望が、聞こえるよ。