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2つの世界を繋いだのは、1つの扉。迷い込んだ少年達を待っていたのは、辺り一面を覆い尽くすほどの巨人の群れ。それは少年の胸に刻まれた深い傷跡から生まれた悪夢。夢は現実の痛みとなって、彼等に襲いかかる。彼等は剣を抜き、前へと進む。
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幾つもの扉をくぐり抜けた先、更に無数の扉が連なる世界。ここが何処なのか、出口があるのか、それすらも分からないまま走り続ける調査兵団。その背後には、両手両足を使い、固い地面を這いずりながら追い詰めてくる一匹の巨人の姿があった。
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現実でもあり、夢でもある。導き出した一つの仮説。開かれた扉の先へと駆け出す調査兵団。そんな彼等の希望を打ち砕くかのように、1匹の巨人が行く手を阻む。人間の女性の様な巨人。その圧倒的な破壊力が彼等を再び絶望の淵へと叩き落とした。
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迫る巨人の群れ、圧倒的な暴力を前に逃げ込んだ扉の先。安堵したのも束の間、鎧の巨人が立ちはだかる。最早逃げる場所など何処にも無く、巨人へと立ち向かう調査兵団。高く空へと舞い上がる彼等の目に映るのは、終わらない悪夢か、安寧の明日か。
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高くそびえ立った山の上に、光が漏れ出す扉が見える。駆け登る調査兵団が扉へと辿り着いた時、大きな揺れと共に超大型の巨人が姿を現した。彼等が登っていたのは巨人の背中の上。見上げる程に巨大な絶望が彼等の心を簡単に覆い尽くしていく。