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突如開いた扉が繋いだ世界線、散り散りになったラボメン達。統合世界は来訪者達の心を映し出し、その様相を刻一刻と変化させた。意味を失くした時間、喪失の痛みがそっと忍び寄る。少女が空へと手を伸ばす時、この扉の先に何が見えるのか。
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いくつもの扉をくぐり抜けた先に、待っていたのは更なる扉。この連なる扉の先に、果てはあるのか。いっそ立ち止まってしまおうか。磨り減った心が、考えることを放棄しかけた時、手を差し伸べてきたのはひとりの少女。共に手を取り、未来へと。
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迷い込んだ扉の向こう、王子様の登場を待ち焦がれる少女がひとり。甘美な夢が書き換える少女の今。チェシャ猫のような微笑を浮かべる彼女を前に、飾り立てた言葉は意味を失くす。偽り無い想いだけが閉ざした少女の扉を開き、今へと繋がっていく。
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統合されたこの世界に、心と体を弄ばれる少年。彼の願いと想いが交錯し、また幾重にも連なる扉を生み出していく。生じてしまった幾つもの矛盾、牢獄と化した統合世界。握りしめた妖刀に込めた想い、その光が、白衣の元へと届きますように。
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開いては閉じ、また開いては閉じる。忘却の淵に迷い込んだ少女は、途方も無い数の扉をくぐり抜けた。探し物も、それが何かもわからない。だけど、ふいに聞こえた力強い声が、少女を捕らえる因果律を崩壊させ、最後の扉へと、出口へと導いていく。