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暖かな優しい光が溢れるラウンジ:ビーナス。金星でもあり、また女神の名でもあるその空間は、母のゆりかごの様な優しさに満ち溢れていたはずだった。溢れ過ぎたその光にまぎれ、悪意のある光が増え続けた時、その優しさは厳しさへと姿を変えた。
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優しい光をスポットライトに、ステージへと昇ったのは光のアイドル妖精。無数の光に酔いしれた歌姫は、この場所が自分の居場所であるかのように、最高の時間を過していた。ただ、その歌は、ラウンジでの休息を許さないほどのものだと気付かずに。
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優しい光を切り裂き、休息のひと時を引き裂いたのは紫色の鎌だった。両隣に従えたのは斧を模した自立型ドライバ。3機が揃って、初めて警戒態勢の色の意味が解る。だけど、理解した時には既に、新たな悪意ある鎌が振り下ろされているだろう。
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トラブル発生中のラウンジ:ビーナスに、大精霊の親衛隊長でもある光の妖精もまた居合わせていた。ラウンジに出現する乙女の霊の調査依頼、それが彼女がここに訪れた理由。ただ、彼女には、その霊の正体が何なのか、調べなくても解っていた。
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マイハニーを追いかけて、ラウンジに現れたのは軽い光の処刑人。昇格試験よりも、なによりも、光の乙女を手に入れる為に。ただ、彼が訪れた時にはもう、光の乙女は姿を隠していた。慌て追いかける彼は、その道を遮る者全てに剣を向けた。