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最後の楼閣は白帝楼閣シュラだった。炎、水、風、光、闇、無、その全てを司るその楼閣に住まう無数の獣達。魔界<ヘリスティア>の光の犬、闇の鴉、無の蛇は種族を越えて集い、そして審判の日へと向かう統合世界<ユナイティリア>を盛り上げる。
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発動されてしまったバーストモード、永遠に繰り返される止まらない暴走、大型ドライバは約束された未来へと、その足を止めることはない。解除されてしまったリミッターにより、止まらないその動きを止めるには、無理矢理にでも破壊するしかない。
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炎の狐、氷の狼、風の猪、その全てが牙を剥く。幾つもの牙が織りなす獣達の宴。野生の血を身体中に巡らせ、研ぎ澄まされた狩猟本能が踊り出す。それがいったい何の為なのか、獣達に問いかけても、答えなど返ってくるはずもなかった。
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次第に明るみになるのは「黄昏の審判」の真実。混乱が増し始めた統合世界<ユナイティリア>を制止する者達の訪れ。冷静さを欠如したこの世界ではもう、敵も味方も関係なく、ただ、各々が信じる道を、ただひたすらに進むしかなくなっていた。
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再び姿を見せた無の大精霊は、自らが生まれた意味に何もなかったことを告げた。そして、何もないからこそ、新しい道へと歩き出せると。何も持たないことは、恥じることではない、何も無いからこそ、約束されることのない未来を、掴みとれると。