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黄帝楼閣に差し込んだのは始まりの光。天界<セレスティア>からお目見えした光を司る大精霊が発した光は輝かしく楼閣を包みこんだ。優しい光の、その優しさに甘えることなく、自らの足で歩きだせた時、開かれた扉の真実へ近づくことが出来る。
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光に導かれ、やってきたのは悪戯な光の妖精。光に包まれた鮮やかな楼閣に、またひとつ、小さな光が集った。その眩さに、目を眩ませることなく、しっかりと前を見る大切さ、それもまた、光を司る大精霊が与えようとした優しさだった。
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光に集ったのは妖精だけではなかった。3つ首の3匹、そう、魔界<ヘリスティア>の番犬もまた、眩い光に導かれて、この黄帝楼閣へやってきたのだった。首輪の外された番犬は眩い光に惑わされて、忘れられた自制心、鋭い牙を剥いた。
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溢れた光に気が付き、光を憎む者すらも訪れる黄帝楼閣で、光の妖精、戦乙女は自らの、乙女の戦いを繰り広げていた。全ては我が主の為に、その身を呈して放つ光は、楼閣を輝かせ、そして更なる光となり、楼閣全てを包み込んだ。
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光に包まれた楼閣が更なる光に包まれる。そして、直後に鳴り響く轟音。それはリミッターの解除された第五世代の自立型ドライバが落とした雷鳴。バーストモードの発動、機動力の暴走が呼び寄せた光は、誰も望まない、悪意ある光となった。