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目を開くことすらも許されない閃光刑が与えられるのは第四監獄カナリヤ。そこが監獄であることが疑わしい程の溢れる光、だけど明る過ぎた光は罰へと変わった。そんな溢れた光の中で、小さな光の悪魔は思う存分光りを浴びていた。
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溢れた監獄の光は、光の自立型ドライバの最大出力稼働を常時可能にした。その機体が発する光は、脱獄する気を起こさせないほどに現実を忘れさせた。ここは地獄か天国か、その微睡みを壊さない限り、現実への出口を見つけることは出来ない。
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眩い光を切り裂くほどの閃光、稲妻を呼び寄せた監獄の黄竜は窮屈な檻を壊して抜け出した。自由になった体は喜びのあまり、更なる稲妻を呼び寄せる。重なり合う光と光が創り出した真っ白な世界に、光のドラゴンはその身を溶かした。
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光の大精霊により、監獄への潜入捜査を一任されていた光の妖精は、天界<セレスティア>にも匹敵する程の強い光に戸惑いを隠せずにいた。ここは地獄か天国か、誰もが浮かべるその問いに悩ませる頭、その微睡みはすれ違った戦いを引き起こす。
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連続した光の監獄を抜けた先で出会った眩い光。それは光の成竜が飼われた間。止まらない閃光、鳴り止まない耳鳴り、呼び出された光は視覚と共に、聴覚までをも奪い去る。この夢現を終わらせるには、光をも包み込む闇の力の解放を。