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闇都ダクタリアの夜は長い。そんな夜の帳の中、暗闇から姿を見せたのは小さな闇の使者。そんな悪魔に怯える人間は闇都には数少なく、むしろ悪魔の方こそ人影に怯えていた。闇を打ち消すほどの眩い光で、弱気な悪魔に聖なる導きを。
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闇都で発生した原因不明の連続失踪事件、その真相から零れた漆黒は多くの命を奪っていた。全ては闇の力により動く自立型ドライバの新たな発展の為に。連続した悲しみを止める為にも、進化を遂げたばかりの闇の機体の完全停止を。
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気が付けば、短くなり始めた夜の時間。日が延びるにつれて、感じる不安は増していた。夜を食べる紫の幼竜、それが全ての原因だった。闇を、夜を求めダクタリアを訪れたドラゴンは夜を食べ、力を増す。夜の都に、明けない夜を取り戻す為に。