インダストラは、イマもイロトリドリの可愛い花を眠り続ける特務竜たちのもとへ届け続けている。
アンデルスが訪れた常界の平和記念公園には、追い風だけが吹いていた。
コウガニアは自分の体に残された傷を見つめながらも、その傷こそがみんなの守ったイマの世界だと、少し嬉しそうな顔をして
いた。
未だ、すべての夜が明けたわけではない。だからこそ、エジプトラは残された夜のために、イマも大忙しだ。
竜界の新体制で活動を再開したメソポティアは信じていた。きっと、自分たちの主だった竜王は後悔していないと。
イマも集中治療室で眠るデラトは、いつか再び目覚めることを願っている。
集中治療を終え、目を覚ましたアングは、未だ目を覚まさない特務竜たちの小さな希望となっていた。
最期まで楽しそうだったジョーイは、その人生に後悔を残すことはなかった。
ラブーもまた、未だ目を覚ますことはないが、役目を終え、安心した表情で眠り続けている。
サッドは目を覚ますと泣いていた。そう、それは哀しいからではなく、束縛から解放された安堵の涙だった。
その小さな体に繋がれた管。だが、それでもヘートを思い、治療を続ける者たちは存在していた。
その役目を終えたサクラダは、竜界と常界を繋ぐ橋渡しにイマも忙しい。
アルカラが就いた新たな役目は、各世界で獣たちが生きやすくなるように、居場所を作ることだった。
竜界の新たな統治体制で、ホルステンはイマの統合世界のために聖なる扉に関する記述をまとめていた。
役目を終えたハールレムはイマ、竜界と魔界の橋渡しを担っていた。
すべての戦いが終わったとき、ラティーナは長きにわたる活動を停止したが、みなから安らぎの祝福がおくられた。
竜界と天界の外交を担うラショウだが、あまり妖精にみえないのが本人のイマ一番の悩みである。
綴られた存在であるマクベスの結末は、結末よりも前に訪れていた。
イマもまだ、統合世界でオセロの名前を耳にすることがあるが、それは原典のオセロであろう。
すべての記憶が消され、普通の少女として常界で暮らしているシェイクスピア。それはきっと、あの悪戯な神様からの最後の優しさだろう。
イマもどこかで生き続けているジュリエットは、永遠の幸せを手に入れていた。
訪れた結末に、満足は出来ないものの、ハムレットはその綴られた運命に幕を下ろしていた。
イマもどこかで生き続けているロメオは、永遠の幸せを手に入れていた。
セイカシャイリウムは、イマもまだ散っていった命へ聖歌を歌い続けている。
フラワダクリウムは、なにかと聖精王の眠る墓の近くでよく目撃されるという。
イマの世界で育まれる愛のため、シンプムムリウムはその証人となり続けている。
パンドラはイマもひとり、エピメテウスを想い続けている。
エピメテウスはイマもひとり、パンドラを見守り続けている。
キリの描く御朱印が可愛いと、キリの庭園は極東国の隠れスポットになっている。
庭園の手入れのかたわら、情報収集に余念のないフジは、フジ砲という名の武器を手に、日夜スキャンダルを追いかけている。
ウメの庭園の緑は素晴らしいと、各世界からの観光客が絶えないという。
なぜかススキの庭園は話題となり、出家希望者があとを断たないという。
毎年秋になると、その夜長を楽しもうとヤナギの庭園に沢山の人が訪れていた。
マツはイマも悲劇を塗りつぶすことは出来るが、人はその苦難を乗り越えられると、手を貸すことはなかった。
名前が引き継がれた創竜衆の公開演習、フルトはその演習を祝うためにフルートを響かせていた。
新体制の竜界を祝う日のために、スネアはいつになく練習に精を出していた。
散っていった竜たちを弔うため、トランペは鎮魂歌を奏でていた。
イマも眠り続ける特務竜たちの病室を訪れては、サクスは自分の意志で希望を奏でていた。
グロックはイマも楽しげにグロッケンを叩いている。そう、もう争う必要はないのだから、思う存分に音を楽しもうと。
攻撃機能が排除されたトラングルは、イマ天界でラプラスの研究に協力している。
新体制となった魔界で諜報員として所属しているサフェスだが、たいした仕事も発生せず、イマの世界で退屈をもてあましている。
トラングル同様、攻撃機能が排除されたトラピゾイドもまた、天界でラプラスに協力していた。
常界の礼拝堂で目撃されたのは、笑顔を取り戻したサインの姿だった。
サトスはイマもずっと、クロッカスの花を添え続けている。
その後の行方は明らかになっていないが、一説によると、野良猫たちと共にのんびり暮らしているらしい。
もし、嫉妬に狂ったとき、それはイマだからこそ、ゼロフィリアがこっそり悪戯しているせいかもしれない。
なぜか過激に汚れが落ちるマイソフォビアという名前の洗剤が販売されているが、神様の小遣い稼ぎかもしれない。
若い女子を中心に、物忘れが激しくなる症状が報告されるが、その犯人はきっとアムネジアだろう。
不眠者を想い、インソムニアは添い寝を始めるも、その姿を見た者は驚いてしまい、余計に不眠に陥ってしまうという。
イマの世界では、もちろん憂鬱になることはある。そんな憂鬱に悩む姿をみて、メランコリアは少しだけ背中を押してあげたいのを我慢するのに大変なようだ。
イマだからこそ、見れる夢。だが、もしかしたらその夢はパラノイアの悪戯によるものかもしれない。
♯include int main()
{
std::cout
<< ”Good-bye,kine world!” <<
std::endl;
}
♯include int main()
{
std::cout
<< ”See you again,sake world!” <<
std::endl;
}
♯include int main()
{
std::cout
<< ”Take away the pain,susuki world!” <<
std::endl;
}
マクスウェルはあえてイザヨイに心を再び与えることなく、大切に側においていた。
ほら、コスモリウムを見てごらん。そこに宇宙を感じるだろう。