黒い翼の悲しきセカンド、グリュプスぼんだぼん。左肩の数字はプロトタイプの証で一番最初のセカンドなんだぼん。刻の狭間でとある神様と一緒にいることがあるぼん。決めゼリフは「セカンドの悲しみがわかるぼん?」だぼん。実はハティとかいう氷の狼がライバルらしいぼん。なにがあったかは察して欲しいぼーん。
クリスマスがお仕事の聖女、イヴぼんだぼん。皆さん、家の兄を知りませんかぼん。なんかふらふら出かけたきり、ちっとも帰ってこないから心配してるんだぼん。きっと、友達想いだからあちこち行ってると思うぼん。と、思ってたら煙突から兄が帰ってきたぼん。これで一緒にお仕事出来るからとても嬉しいぼーん。
魔界の幻奏者、ファティマぼんだぼん。六色の女王とか従えてるからとっても偉いんだぼん。いまの魔女王が小さいから、代わりに魔界を頑張って統治してるんだぼん。あの娘、意外とわがままだから手を焼いてるのは秘密ぼん。なにやら裏で色々と悪いことを画策してるようだけど、本当は純粋で一途な女なんだぼーん。
金ピカ原初の機体、オリジンぼんだぼん。長い間眠ってたけど、目覚めよく起きたぼん。起きた訳は、偽者の機体がでしゃばってたからだぼん。あいつ、飛べもしないなんてカッコ悪いぼん。やっぱり金色ピッカピカの私の方が強くて綺麗でカッコ良いぼん。カッコ良く創ってくれたマスターに大感謝してるんだぼーん。
研究所に囚われた炎の拘束獣、ヨウコウぼんだぼん。ある実験の被験体として拘束されていたぼん。だけど、そんな中、とっても優しくしてくれた人がいたんだぼん。実験のトラブルで逃げたあとは、優しくしてくれたあの人のために、その人の息子へ言葉を伝えに行ったんだぼん。息子を探して五千九百里だぼーん。
とある凄惨な事件の生存者で評議会に保護されたのがルリぼんだぼん。聖なる夜に起きた大事件を目撃したんだぼん。それはもう酷い出来事で、いまもトラウマだぼん。なんか、担当の人が職務放棄したトラブルを利用して逃げてきたぼん。そして旧知の人の下へ逃げたら、なんとそこには犯人っぽい人がいたんだぼーん。
お化けに拘束を解いてもらった拘束獣、トキワぼんだぼん。助けて貰ったあとは、お腹が空いていたから焼き魚を求めて定食屋に行ったぼん。そこで運命の出会いがあったぼん。ちょっと不良っぽい心は思春期の少年に一目惚れされちゃったぼん。モテる獣はつらいぼん。だけど裏側の真実は、まだ秘密なんだぼーん。
ぴょんぴょん獣、コガネぼんだぼん。研究の被験体として拘束されたけど、ご主人様の助手に昇格したんだぼん。いつも、ぴょんぴょんとご主人様のために頑張ってるんだぼん。コガネぼんを観察していると、ぴょんぴょんの呪いがうつりそうぼん。あれ、前にもこんなことがあったぼん。第二次ぴょんの呪いだぼーん。
堕ちた獣、キョウぼんだぼん。幽閉されていたけど、自由と引き換えに指令を受けたんだぼん。魔界のお偉いお姉さんからの指令は、闇の少女を連れて来いって内容だったぼん。早く自由になりたいから頑張って探したぼん。でも、少女はもとから魔界に行くつもりだったぼん。そうぼん、頑張る必要なかったんだぼーん。
導く白い獣、ナマリぼんだぼん。繰り返される生体実験のとある日のことだぼん。なんか静かな日だと思ったら、突然檻の扉が壊されて聖者が現れたんだぼん。ちょっと何を言ってるか解んないかもしれないけど、おかげで逃げ出すことができたぼん。なんかその聖者が困ってるみたいだから、お礼に助けてあげるぼーん。
世界評議会所属の特務竜隊<SDF>のデラトぼんだぼん。竜界にいる古の竜対策に作られた人工竜なんだぼん。念願の出動要請が来たから行ってみたら、戦いは既に終わっていて、古竜達も倒されていたんだぼん。せっかく力を見せる良い機会だったのに、誰かに台無しにされちゃったぼん。とっても残念なんだぼーん。
特務竜隊<SDF>所属の次種族<セカンド>の竜、アングぼんだぼん。古の竜との戦いで、出動要請があったから戦えるのを楽しみにしていたのに、戦いはとっくに終わっていたぼん。こいつらと戦うのがお仕事なのに、これじゃ存在理由が無くなってしまうぼん。もうニートドラゴンだぼん。これは流石に怒るぼーん。
よく笑って遊ぶ特務竜隊<SDF>のジョーイぼんだぼん。竜との混種族<ネクスト>と呼ばれているぼん。部隊にはいろいろな種族の竜がいて面白いぼん。古の竜を倒す命令が出たので、楽しみに出動したら、もう倒されていたぼん。だけど、そのときに見つけた男に興味を持っちゃったんだぼん。殺し合いぼーん。
とても優しい慈愛の竜、特務竜隊<SDF>所属のラブーぼんだぼん。同胞の沢山の失敗を繰り返して生まれた人工竜だぼん。時々、自分の命が悲しいと嘆くこともあるぼん。戦いに倒れた者たちが討伐対象だとわかっていても、悲しいと思ってるんだぼん。こんな悲しいことは、早く終わらせなきゃいけないんだぼーん。
哀しみの竜、特務竜隊<SDF>所属のサッドぼんだぼん。実験の失敗を幾度も繰り返した果てに、成功例として生まれた次種族<セカンド>の竜なんだぼん。だけど、代償として記憶とか無くしちゃってるぼん。哀しいぼん。任務で向かった先、いろんな人たちが倒れてたぼん。これも哀しい事だと思うんだぼーん。
特務竜隊<SDF>のヘートぼんだぼん。実はヘートぼんには重大な秘密があるぼん。彼女はどこかで、「彼」と呼ばれちゃったぼん。そのせいで男の子だと勘違いされちゃったぼん。本当は女の子だぼん。ごめんぼん、間違えたんだぼん。なかなか言い出せないことって、意外とあると思うぼん。すっきりしたぼーん。
無理矢理着させられたTシャツ。今日だけだからな。ライルは少しだけ素直だった。それじゃあ、もうひとつだけお願いしてもいいかな。そして悪戯に顔を覗き込んだヴィヴィアン。今日はデートをしましょう。掴んだ腕。うわっ、やめろって。いいから、いいからっ。こうして、少し変わったふたりの1日は始まった。
ふたりが親子だと聞かされたとき、いったいどれだけの人が信じるだろうか。そう、ふたりは親子にもかかわらず、まったく似ていなかった。そう、同じ血は流れていなかった。だが、例えふたりに同じ血が流れてなくても、ふたりの想いは同じだった。
もう、僕たちの出番さ。常界に降り立ったメイザースとティルソン、与えられた神格にのみ生かされる4人の新魔王ならぬ新魔神。この世界に偽りの教祖など要らぬ、偽りの神など要らぬ、偽りの王さえいればいい。対峙したのはクロウリーたちだった。
アザエルと対峙したパイモン。私たちの王に、指一本触れさせやしない。広げた扇と共に、アザエルへと飛び掛るパイモン。だが、アザエルはほんの僅かな動きで、その攻撃をかわしてみせた。そう、それは植え付けられた神格がなせる動きだった。
パイモンを包み込むアザエルの炎。貴様のこれが、神が与えた力だというのなら、世界を滅ぼす力だというのなら。奪われるパイモンの体力。だが、それでも耐えてみせたパイモン。私の炎は、あの人のために、イマの世界を守るためにある力なんだ。
貴様は主から神の力を与えられたかもしれない。だが、私たちは主からそれ以上のものを与えられた。そう、私がいまここにいられるのは、あの人がいるからなんだ。異なる主を持ち、違う道を選んだふたりの旧魔王。さぁ、雌雄を決するとしようか。
燃え上がり、やがては消える炎。そう、アザエルの炎は消えた。そして、ときを同じくしてパイモンの炎も消えた。それでも、パイモンは決して倒れなかった。私は約束したんです。ずっと一緒にいるって。その言葉が、パイモンを生かしたのだった。
アリトンの刀が斬り裂くのは、エギュンから伸びた無数の触手。だが、いくら触手を斬り捨てようと、その触手は無限に生まれていた。これじゃあ、きりがない。対するエギュンは、ただ不敵な笑みを浮かばせていた。そっか、僕はここまでなんだね。
アリトンが決めた覚悟。そして、アリトンは自身に残された力をすべて解放し、纏ったのは大きな水竜。君ごと、すべてを飲み込もう。そして、ともに帰ろう。母なる海へと。悪くないよ、こんな終わりも。僕は僕なりに、楽しい人生を過ごせたんだ。
ハハハ、ハハハハハ。狂気を纏ったアリトン。そうだよ、僕は悪魔だ。この世界に、僕は必要ないんだ。そして、水竜を纏いしアリトンは空を泳いだ。次の瞬間、鳴り響く竜の咆哮。エギュンを飲み込みながら、水竜は地上の果てへ、母なる海へと。
そうさ、これでよかったんだ。海へと沈んだアリトン。その瞳に捉えたエギュンの最期。そして、アリトンは海の底へと沈み続ける。そう、アリトンにはもう這い上がる力は残されていなかった。だが、沈みゆくアリトンは、ある言葉を思い出していた。
違う、これじゃダメだ。そう、最高の現世は終わらない。イマの世界を僕たちは生きなきゃいけない。アリトンを生かしたのもまた、心に住まう散った少女の想い。そんなアリトンの体を優しく抱きかかえ、海から救出したのはサミダレ:グスクだった。