マルクの筆から生まれる大量の化け物。切り裂くユカリ。だが、その化け物が消えることはない。消えたという現実、消えなかったという未来。いつまでも遊んでればいいよ、あはは。君たちじゃ、絶対に僕たちに勝てないんだから。それが未来だよ。
私の彩りをみせてあげるわ。突如、色の消えたヒカリの瞳に映る美しい花畑。綺麗でしょう、それがあなたの死ぬ未来よ。残酷ゆえに、綺麗な未来。幻なんかに惑わされないで。未来はこの手で変えられる。ヒカリを呼び戻したのはジャンヌの声だった。
だけど、残念です。退路という未来は消えましたです。そう、いつの間にか、この場所からの出口は消えていた。そして、ひとつだけ豪華な扉が存在している。この扉は違うです。あなたたちのような存在が、通っていいような扉じゃないのですから。
さすがに庇いながらはしんどいわね。ヒカリたちを庇いながらも、3人を相手しているジャンヌ。アンタたち、どうにか上手く逃げなさいって。だが、出口のないこの場所に、もうひとりのよく知った顔が現れたとき、ジャンヌの表情は曇り始める。