一週間後、再び聖常王の下へと集まったアカネたち。だが、集まっていたのは一週間前より少ない数だった。その理由を問う者はいない。各々が持つ、各々の世界。そこへ口を挟むことは許されない。それでは、始めようか。偉大なる神様への反乱を。
初めに聖常王の口から伝えられたのは、最高幹部のひとりであるベオウルフの失踪、そしてギルガメッシュの詳細だった。神へと抗う塔に現れた正体不明の新たな神。無数の刃が飛び交い続ける戦場。だが、聖常王はトーンを変えることなく話し続けた。
触れられたのは六聖人について。謁見の場で承認を得たという事実。そう、「事実」のみが簡潔に伝えられた。これで準備は整った。そして紹介されたのは、魔界からの援軍である三魔獣士。聖常王は静かにアカネたちへと最後の問いを始めたのだった。