-
彼の瞳は、いまも真直ぐなまま。水調精コーラスはただ祈り続けていた。でも、刻の調べはそう優しいものじゃない。そして、いつかの悲劇を思い出す。彼が罪を選んだのか、それとも、罪が彼を選んだのか。でも彼は、その道を選んだことに違いない。訪れる不穏な予感。もし、そうなったとしたら、私がすべきことは。
-
うねりにうねる統合世界。まぁ、それが正しい世界ってやつよ。命持つ者すべてが意味を持ち、そしてそのひとつひとつが絡み合う。この世界は群像劇。だから、きっとあの子の行動にも意味は生まれる。それは、風調魔フランジャが追っていたはずの少女と共にいた少女のことだった。いったい、どうなることかしらね。
-
やはり、私はあなた様に相応しくないのでしょうか。恋に恋焦がれる攻甘竜イセ。だが、今日は一年に一度訪れる、女性による男性への愛の告白を後押ししてくれる日。こうしていても、仕方ありませんわ。思い立ったらキッチンへ。用意されていたのはチョコレートの原料と、無数の惚れ薬。今年こそは、捕まえます。