評議会の任務を終え、竜界へと戻ったナーガ。やっぱり、あいつら下位なる存在よ。だから、潰し合ってもらえばいいじゃない。だが、そんな傍観を崩したのは流水竜の重体の知らせ。この機に乗じて、動き出した者達がいるみたいだな。そして、二つに割れた竜王家の意見。で、どうするか、いったい誰が決めるんだい。
どうしてみんな、争いたがるのかな。マダナイは退屈そうに爪を研ぐ。あら、あなたが一番争いをお求めに見えますわよ。それは水凛徒の言葉。そんな光景を無言で見つめる特別監視役。君はやっぱり、面白くない男だよ。悪戯神は冷たい視線を投げかける。面白くないのは、貴様もだ。だが、いまだけは手を組もうか。