おっさん同士、仲良くしようぜ。ジョルダーノは飲みかけのウィスキーを差し出した。子供に不真面目なところを見せるわけにはいかないからな。男は代わりに葉巻に火を灯した。もぉ、私はいつまでも子供じゃないんだよ。頬を膨らませたのはツインテールの少女。だったら、さっさと仕事を終わらせて酒盛りしようか。
被災地で業務をこなす三人。そういや、聞いたことあるか。無救員ジョルダーノが口にした常界各所の被災地に現れるという謎の人物達の話。報告書には記載出来ない危ない連中らしいんだが。そんなとき、崩れ始める瓦礫の山。だが、そんな瓦礫は、無数の銃声と共に粉砕された。まさか、それがあんたらだってのか。
始まりは、いつだってなにもない。だったら、ここからもう一度始めればいいじゃねぇか。それを慰めの言葉と受け取る人もいるだろう。だが、言葉は受け取る人の解釈により、意味を変える。少しでも、前向きに生きた方が楽しいに決まってんじゃん。