トゥーン、トゥーン、ヨットゥーン。マクスウェルは新しい鼻歌を口ずさんでいた。やぁ、準備はどうだい。そんなマクスウェルに声をかけたロキ。うん、結構かなり大分ほどほど良い感じだよ。だけど、そっちは大丈夫かな。随分、劣勢みたいだけど。
きっとあの人だったら、あなたを守れと言うはずです。それは、一途に想うがゆえの想い。だから私はあなたを守り抜きます。じゃなきゃ、あの人に顔向けできません。恋焦がれていた乙女の恋は散り、そして散った恋は愛へと花開いていたのだった。
活路を遮る次の悲劇。あなたはロメオね。どうしてジュリエットが。運命に背きし二人の自由はかりそめだった。そして、再び綴られた悲劇はサンタクローズへ襲いかかる。運命に背いたのは、私も同じだよ。そしてもう一人、立場を捨てた美女がいた。
王の下に集いし民。だが、例外も含まれていた。あなた達の愛はキライよ。ヒルダとブラウンの前に姿を現したのはモルガンだった。彼が帰ってきたら、私は目的が果たせないの。パパから全てを奪う。そう、王都には、また別の思惑も存在していた。
来ると思っていたわ。ミレンの前に立ち塞がったのは隊服を脱ぎ捨てたリオだった。どうして、彼を求めるの。どうして、彼を楽にしてあげないの。リオはただ唇をかみ締める。それがあなたの優しさね。だが、ミレンはかつての仲間へ再び刃を向けた。