死刑執行学園の剣学部、銃学部、薬学部、弓学部、槍学部、斧学部、その他全ての学部を束ねるリイナには大きな理念があった。死んでいい者に、死んでもらう、それの何が悪い。だが、それは彼なりの優しさでもあった。誰かの命を奪うこと、その重みを俺達が背負ってやってんだ。だからこそ、学園は存在していた。
執行対象者に、情けをかけんな。それが学園長リイナの教えだった。誰だって、死にたくて生まれたわけじゃねぇ。だが、そんな彼には、唯一理解出来ない男がいた。俺のこと、殺したければ殺せ。どうせ、死ぬ為に生まれたんだ。その極端な考えに、彼はなにを思ったのか、こう返した。死に損ないは、生きて罪を償え。